春新歓ブログリレー㉔「Moosic Lab SP in Sapporo」

こんにちは。気まぐれ投稿の笹木です。

今日昨日と狸小路の札幌プラザ2.5で開催された Moosic Lab SP in Sapporo というイベントに行ってきたのでその感想を書くことにします。多分他に行った部員はいなかったのではないかな。

10825

1. Moosic Labとは?

“MOOSIC LAB”とは・・・

<むーじっく・らぼ>

新進気鋭の映画監督とアーティストの掛け合わせにより、映画制作の企画を具現化する“映画(MOVIE)×音楽(MUSIC)”プロジェクト。

そこで制作された作品をコンペティション形式の映画祭(=MOOSIC LAB)として全国の映画館で開催。

開催後も参加監督やアーティストの次なるステージへの飛躍、進化を後押しし続ける新しいスタイルの映画祭。

とのことです。今回はSPということで2016年開催分までの過去の作品から入賞作など全16作品が上映されたようでした。いつも東京で行われているイベントということもあり札幌で見られる機会があって嬉しいことですね。というわけで行ってきたのですが、都合でA,B,Eの3つのプログラムしか見ることができませんでした。見た中で印象に残った2コについて書きたいと思います。ネタバレするので注意。

 

2. 『nico』(今泉力哉×北村早樹子 62 min. 2012)

そもそもまずこのイベントに行こうと思ったのは、個人的に好きな監督の今泉力哉の作品が上映されることを知ったのがきっかけでした。去年公開の同監督作『退屈な日々にさようならを』は僕の去年の個人ベストにも入れました。ちなみに今泉力哉というのは簡単にいうと「映画なんて面白ければ何でもいい」を恋愛のジャンルでやる監督です。

nico011

この『nico』という映画、このイベントの特徴である音楽がメタ映画の劇伴として出てくる映画製作の映画であり、監督役(小竹に似てると噂の!)芹澤興人の役名が「今泉」ということも含め、極めて私小説的な、私映画だという印象でした。

「やはりこの手の映画、始まりがアメリカの夜だ。」

メタ映画の引きのロングショット(もしかしたらただのマスターショット)と製作風景が交互に繰り返される映画でした。ただそれだけじゃつまらない、トリュフォーがやっていたように現実世界と映画世界には意味の繋がりがありましたね。

「映画のために生まれなかったすべての子供たちと」

「多くの犠牲のために生まれたすべての映画に捧ぐ」

だか(正確でない)というテロップに始まりまして、無差別殺人集団”BOB”という月1で殺人する人たちの映画を撮るのですが、「別に好きな人がいるのに他の人にできちゃった」監督の恋愛事情が挟まれることでその辺がメタ映画を見る上で色々と面白くなる映画になっていました。映画の中のBOBの人たちは常に賢者モードかのような気力のない面持ちでしたね。ちなみに言うと今泉力哉本人は数年前に”できちゃった婚”してます。

超面白かった同監督作の『こっぴどい猫』という小説家が題材の映画にかなり似てましたね。『nico』うまいこと短くまとまっていて好きでした。

 

3. 『いいにおいのする映画』(酒井麻衣×Vampillia 73 min.   2015)

まずこのタイトル、気になりますね。『Little  Forest』的な食べ物の映画か?と思っていたら全然違った。しかも照明技師が主役の吸血鬼ファンタジーでした…。

IU18wzOg

設定を軽く説明すると、映画のヒロイン高校3年生”レイ”の幼馴染”カイト”は、幼い時に母を探しに”Vampillia”というバンドのボーカルである父”モンゴロイド”と旅に出たが結局見つからずに十数年後、レイの住む街に戻ってくる。レイはVampilliaのライブでカイトの代わりに照明技師をやることを願い出る、という感じ。

それでVampillia(実在するバンド)のメンバーの個性がそもそも異常なほど立っているので最初からツッコミ満載なのですが、進んでいくうちに父モンゴロイドの妻は白人でしかも吸血鬼、その子であるカイトも実は吸血鬼であった!…ことが明かされていきいきまして。母が天才的な作曲センスを持っていてその能力が息子にも備わっていること、人間と結ばれた吸血鬼の母は異世界へ連れ去られてしまったことなどが判明したりして、一方のカイトは吸血鬼としての衝動が抑えられずレイの血を吸う、など。シガーキッスとか初めて見ました。もはや説明するには言葉に力のないファンタジーが展開します。かといってレイは普通に学校に行って進路相談するのです。リアリティとは。

要するにリアリティのラインを超えさせてるのはどこかということなのですが、僕はそれが色であると思いました。この映画が特徴的なのは冒頭からスタンダードサイズのモノクロカラーを採用しているところで、しかも途中はパートカラーになったりというココロオドル楽しい演出があったのです。モノクロであるからには照明がしっかり仕事していていいカメラのショットもとてもたくさんありました。思うに僕の中ではモノクロという非現実的な色味がリアリティを簡単に無視できた理由だったのではないかというところ。最近はモノクロ映画はほぼ見ないですし、時代を遡ってる感じもありますから。上映後の酒井監督のトークイベントでは「カラーに変わる場面では、スタンダードサイズからヴィスタサイズに変えるつもりだったが、同時期にまだ公開前のグザヴィエドラン『Mommy』で使われていることを耳にしてやめた」とか面白いことも話していましたね。

いや、面白かった。僕はファンタジーをあまり好んで見ないのですが、見た後はこんなに自然でしかも楽しいなんて、と思ってしまいました。聞いたところこの映画すでに3回も北海道で上映されてたらしいです。知らなかった。そしてタイトルだけずっと引っかかってたんですが、なぜか見終わった時に「いいにおい」がしまして(客層は他と比べて若かったが)なんか久々に驚きと感動に満たされました。軽々しくも。4dxじゃあるまいし。

 

という感じであまり客の入りはよくなかったみたいですが、いいイベントでした。機会があれば、行って見るといいでしょう。札幌映画サークルのイベントとか、短編映画祭とか。

春新歓ブログリレー㉓「韓国バイオレンス映画の素晴らしき世界」

どうも、最近サボり気味の三浦です。中欧の旅行記書こうとか思ってたんですが、6泊8日も行ってたせいでくそめんどくさいうえに、実家のカメラからデータを移し忘れるってヘマをやらかしたんで止めます。iPhoneで撮った数少ない何枚かの写真でお楽しみください。

image

image

image

(1枚目:ブダペストの国会議事堂、2枚目:ハルシュタット湖、3枚目:ヴェルヴェデーレ宮殿)

 

 

今回は今月観た韓国映画の話でもします。今月はめちゃくちゃ面白い韓国映画が3本も公開されたんでね。

まず、韓国映画に関して少し話したいと思います。韓国映画がとても面白くなったのは基本的にゼロ年代以降なんですよ。なんでかっていうと386世代と言われる民主化学生運動に参加した世代がゼロ年代に入って、暴力的だったり政治的だったりする映画をガンガン撮り始めたんですね。まぁ、ハリウッドにおいてカウンターカルチャーが偉大な映画監督をたくさん産んだのと同じようなことです。その後、映画が国内産業のひとつとなって、政府が映画製作を支持するようになって、映画産業が急激に成長したんですね。じゃあ、今月観た韓国映画の紹介に移りたいと思います。
『お嬢さん』

image

これを監督したのパク・チャヌクって人で上述した386世代の人です。一番有名な映画はカンヌで審査員特別グランプリを受賞した『オールド・ボーイ』って映画ですかね。これはいきなり訳もわからぬまま15年間監禁された男が、監禁された理由を探し求めながら血みどろになっていく映画なんですね。で、この映画で一番面白いシーンは主人公が金槌ひとつでヤクザの事務所に乗り込むシーンなんですが、主人公が1人のヤクザを金槌で殴りつけようとするところで、金槌から相手のヤクザの頭に向かっていきなり点線が出てくるんですよ(下画像参照)。

image
緊迫したシーンなのにあまりに間抜けな演出で思わず笑っちゃうんですよね。この「間抜けな感じと凄惨なバイオレンスシーンを交互にやる演出」っていうのは韓国映画の一つの特徴ですね。
このパク・チャヌクって監督はバイオレンスシーンとかがほんとにエグくて、『復讐者に憐れみを』って映画の中で拷問シーンがあるんですが、拷問される側が失禁したりする様子とかもちゃんと描くんですね。そして、この監督、ハリウッドからも才能を認められて、ハリウッドで『イノセント・ガーデン』って映画撮ったんですね。この映画、ぶっちゃけあんま面白くはないんですが、主人公の女の子とそのおじさんがピアノを連弾するってシーンがあるんですが、そのシーンがなぜか異常にエロいんですよ。ピアノを連弾してるだけなのに。このシーンを観たとき、「この人、やっぱ天才だな」って思いましたね。
そして、最新作の『お嬢さん』なんですが、この映画はパク・チャヌク史上最も変態的でありながら、最も爽快な終わり方をするっていう奇妙な映画でしたね。話が二転三転するんであまり言えませんが、是非劇場で見てほしいと思います。

『コクソン』

image
この映画の監督はナ・ホンジンって人ですね。この人はまだこれで3本目なんですが、3本ともめちゃくちゃ面白い大傑作なんですよ。この人の映画の特色っていうのはストーリーがあっちに行ったりこっちに行ったりして、わざと映画を観ただけじゃわからないようなシーンをぶちこんだりするんですね。で、今回の『コクソン』って映画ではそれが炸裂していて、観客をミスリードしまくって、最後には「なんかよくわかんないけど、凄いものを見た」って感じになるんですね。最初から最後までひたすら地獄のようなシーンの連続で、めちゃくちゃパワフルでぶっ飛んだ映画なんですが、監督のインタビューとか読むと、非常に真面目で真剣な映画だなっていうのがわかります。冒頭に聖書の一文が引用されるんですが、それをちゃんと最後まで覚えておくと、ラストの理解とかも深まるかなと思います。

 

 

『アシュラ』

image
この監督はキム・ソンスって人で、今までにも何本か監督しているらしいんですが、未見です。しかし、この『アシュラ』って映画も、凄まじい映画でしたね。これは主人公が悪徳刑事で、奥さんの病気の治療費を得るために最低最悪な市長に協力して、口封じとかを色々悪いことやってるんですね。ところが、それを嫌味ったらしい最低最悪な検事に目をつけられて、二重スパイになるように言われて、最低最悪な2人に板挾みにされるっていう、最低最悪な状況に陥るんですよ。で、そうしているうちに主人公もブチ切れて、最低最悪な地獄の中をフルスピードで爆走していくって映画なんですね。それで、この映画、主人公の置かれている状況とかが2012年の韓国映画で、これまた傑作の『新しき世界』って映画に似てるんですよね。『新しき世界』って映画は、主人公が、自分の父親代わりのような存在である警官と兄貴分みたいなヤクザの間で板挾みになるっていう映画で、『アシュラ』はこの『新しき世界』をネガティヴな方向に反転させたような映画でしたね。で、この2本の共通点っていうのはそれだけじゃなくて、2本とも男同士の切ないラブストーリーなんですね。まぁ、その辺は観てからのお楽しみということで。

ここまでに名前を挙げた監督以外にもですね、キム・ギドク、ポン・ジュノ、イ・チャンドンなどなど愉快な監督が韓国にはたくさんいるんで、これを機に是非、韓国映画に浸かってほしいですね。

春新歓ブログリレー22「MCバトルのススメ」

どうも、2週間ぶりの小竹です。最近忙しい上にトラブルが重なりなかなか時間が取れませんでしたが、やっとブログが書けそうです。でも囲み文字が上手く打てない……。

 

さて今回の話題は前々から書きたいと思っていたMCバトルについてです。まずは簡単にMCバトルの説明から行きましょう。

MCバトルとはステージ上のラッパーが交互にラップを披露し、そのラップに勝敗をつけるというエンターテインメントです。スカパーで放送されている「高校生ラップ選手権」から人気に火が付きはじめ2015年からテレビ朝日で「フリースタイルダンジョン」が放送されたことにより完全にブームとなりました。ちなみに僕がバトルにハマりだしたのは去年から。全くのにわかなので詳しい人はこの記事に怒らないでくださいね。

 

今回は僕が特にお気に入りのバトルを紹介します。少しでもバトルの面白さが伝わったらうれしいです。

では早速いきましょう。今回紹介するのは「T-tongue VS Amateras」です。バトルにおいては「文脈」が非常に重要なのでまずは前提を説明しますね。このバトルは22歳以下限定の大会の中の一試合です。まあスポーツで言うと学生大会みたいなものです。先行のT-tongueは高い「ライミングスキル」(韻を踏むこと)と熱い「バイブス」(勢い、雰囲気のようなもの)を武器とする若手のホープ。対する後攻のAmaterasは慶応大学に通い、「金持ちキャラ」という特殊なキャラを貫くシーンの異端児。この二人のバトルはわかりやすくMCバトルの面白みが出ていると思います。

それでは、1バース(ひとまとまりのラップ)ずつ解説していきます。動画と書き起こしを合わせて確認してもらえるとより楽しめるはず!

 

(バトルは1:00~)

 

先行 T-tongue  1バース目

金持ち自慢はまじでくだらねえ 親の金だろうが 自分で稼げやボケが

わかってねえな  NORIKIYOのLIVEで何を感じた?

仕事しろ 速攻で始める どこ見ちゃってるのかな

Amateras結局宗教ぽいか 俺がマイク握れば銃刀法違反

(赤字はライミングの部分)

いきなり相手の持ち味である金持ちキャラを攻撃します。これがバトルの基本中の基本である「dis」ですね。どのくらい攻撃的にいけるか、また切り口の新鮮さが求められます。次にこの日、バトルの合間にLIVEをしていた先輩ラッパーの名前を出しつつ、最後は七文字という長いライミングを決めています。この最後のライムはAmaterasの元ネタともいわれる呂布カルマまで見据えたような攻撃力の高いものです。

 

後攻 Amateras  1バース目

「金持ちなんて気にしない、お金より大切なものが少しでもあったらばいい」

なんでKOHHのサンプリングしてるのに沸かねえんだmother fucker

親が金持ってる?だったら自分の親を恨めよ

俺は金があるの 親のおかげ感謝

対する後攻はKOHHというラッパーの「貧乏なんて気にしない」という曲をもじって応戦。Amaterasからすれば「金持ちキャラ」をdisられることは想定済みであるため、余裕のある感じですね。この部分のように他の曲などから引用することを「サンプリング」、また相手の言ったことに対し即興で言い返すことを「アンサー」と言います。このバースはサンプリングとアンサーが組み合わさって良い感じ。そして最後はいかにもAmaterasらしい視点で着地。

 

先行 T-tongue 2バース目

親なんて恨まねえ 授かった命それだけに感謝してるぜ

間違いない命のかけら 赤目でふかした緑の種だ

お前とは違うところ そこで這い上がってるだけだわ

結局しゃべるだけ スキルもねえ ジェスチャーがうぜえんだわボケが

対して先行は道徳的な返しでアンサー。続けてまたも七文字のライミングを披露します。ここで言う赤目とはドラッグによって充血しているということであり、緑の種とはドラッグそのもの比喩表現です。このように犯罪やドラッグのにおいを感じさせるのもバトルにおいて重要になることがあります。後半言うことに少し詰まってしまっているのが残念。

 

後攻 Amateras  2バース目

うるさいうるさい 這い上がってこい 俺は上から見下ろしてるよ

さっきヒダさんが時間をまく その間に俺は金をばらまく

ポケモンGOやるやつらばっか 

さっき繋げたACEさんが捕まえたヒトカゲ  俺は生まれも育ちも白金

またも自分のキャラに沿った視点からアンサー。その後も自分のキャラを保ちつつラストにはライミングも披露します。このライムは四文字とT-tongueよりも少ないですがキャラという要素が付属していることにより、同等かそれ以上に客を沸かせているのが面白いですね。

 

先行 T-tongue 3バース目

どうでもいいポケモンGO うちは貧乏米騒動

お前とは違え またはめてくだけ 楽しくなってきたかなAmateras 

言葉でさらす 言葉がある俺一発かます

スキルは結局カルマさんの分身 ディメンターに送るアズカバンの囚人

いきなり相手のバースで出た言葉を拾ってライミング。これにはより即興性が求められます。そして最後はAmaterasが物まねしていると度々揶揄される呂布カルマというラッパーの名前を出しつつ驚異の十文字ライミング。T-tongueは安定感がありますね。

 

後攻 Amateras  3バース目

俺はカルマさんの分身じゃないよ 諭吉の分身だよ

生まれも育ちも慶応義塾  そこらへんの奴らとはケタが違う

KREVAが慶応とか言ってるけどあいつは大学から入ってる 俺は幼稚舎 生粋のK-boy

B-boyじゃないよ B-boy?No,no 慶応ボーイ

まずは茶化すようなアンサーで相手の沸きどころを無効化します。さらには超メジャーラッパーであるKREVAすらdisり自分の優位性をアピール。またB-boyをもじるくだりからはAmaterasが独特の「ユーモア」で観客の心をつかもうとしているのが伝わります。

 

先行 T-tongue 4バース目

慶応ボーイだかどうかも知らねえ 這い上がるのがHip-hopだろうがボケが

はなから上な奴見てねえ 結局矛盾が矛と盾

金持ちしかもさ男前 NORIKIYOさんガチャリどこの誰?

一網打尽 でも財布はいつでも(一文無し

対するT-tongueも一貫したスタンスで応戦します。矛と盾からのライミングはバイブスやビート(ラップの後ろで流れている音楽)とも合わさって客も沸いていますね。ラストはこのバトルのビートである「一網打尽」という曲名を出し、客が「一文無し」というライムで声を合わせることを煽るような動きを見せます。しかし焦りすぎたためか上手くいってないのがもったいないですね。

 

後攻 Amateras  4バース目

うんうん一網打尽 大丈夫Amaterasいつもお金持ち

俺は韻踏まないよ 白金の街をセグウェイでビューン

俺はワイスリーのホワイト しっかりやってるから

こいつみたいに韻は踏まない汚れるから 俺は自分の足それは黒タクシー

ここまでくると完全にAmaterasはモードに入ってます。今までライミングでスキルの高さを見せつけてきたT-tongueをあざ笑うかのような言い回しが強烈。冒頭なんて一文字しか合っていないのに客はおもしろいように沸いています。そして最後は自分のキャラに沿った単語を連発してしめています。

 

このバトルは審査員のジャッジによりAmaterasの勝ちとなりました。勝因としては自分のバースのほとんどの部分において「金持ちキャラ」を貫き続けたことでしょう。T-tongueは要所で「固い」(文字数が多い)韻を披露していますが、そこにいくまでの部分が少しありきたりなdisに落ち着いてしまっているように感じられます。バトルにおいてライミングなどのスキルと同様にMCの「個性」「ユーモア」が重要なことがわかる良いバトルでした。

このようにMCバトルはシンプルなルールながら「ライミング」「フロウ(ラップの歌い方)」「ビート」「アンサー」「サンプリング」「dis」「ユーモア」「個性」など様々な要素が勝敗に絡んできます。MCバトルで勝つ方法は一つではなく、何を得意としているかもMCによって全く違うものであるということですね。この辺僕がバトルから抜け出せない理由のような気がします。

さて今回はMCバトルについて書いてきたわけですが、少しでもバトルの面白さ伝わったでしょうか?実は僕もMCお頭(おかしら)という名前で札幌のバトルに出たりしています。今年の目標は一曲PVを出すことなのでぜひご贔屓に。

 

 

ということで、映画とは全く関係ない話題かつ長文失礼しました。色んなものを好きな人がいるよということをわかってもらえたら嬉しいです。僕はT-tongueのようにいかつくもAmaterasのようにイケメンでもありませんがバトル好きの新入生が入ってくるのを待っています。もちろんHip-hopという音楽自体が好きな部員も結構いるので、そういう新入生も遊びに来てくださいね。

それでは、今日はこの辺で。

春新歓ブログリレー㉑「机上の楼閣」

最近のブログリレーサボり気味の流れに乗りたかった絶望感です。初めに書きますがタイトルは適当です。

さて今回は音楽の趣味の話でもしようかと思います。

私は元々音楽に全然興味なかったんですけど、中学三年の時に見た「妄想代理人」というTVアニメのOPの、「夢の島思念公園」という曲に夢中になりまして、そこから平沢進のファン、俗に言う「馬の骨」になりました…

誰が興味あんねん!

中三で馬の骨になった話誰が興味あんねん!

このネタ言っても意外と通じないんですね。ヤナギブソンってそんなに浸透してなかったっけな。ザ・プラン9の芸人さんです。メンバーにはR-1優勝経験もある浅越ゴエもいますよ。

R-1といえば今年はR-1からブレイクの兆しを見せる芸人さんが多いですね。元を辿ればガキ使でアキラ100%とサンシャイン池崎が活躍していたところからかな?もっと言えばサンシャイン池崎はお笑い向上委員会からですけど。モニター横芸人もみやぞんがCMに出演したりと、ガキ使新年会みたいなポジションになりつつありますね。

個人的には三福エンターテイメントが好きでした。何が面白いって今田のツッコミ。「ただもんのくせにただもんやないオーラ出すな!」ってやつ。大体この頃「ローグ・ワン」公開されたくらいでしたっけ。

SWは熱心なファンが多いのであんまり言うと痛い目見そうなんですが、ローグワンは個人的にはちょっといまいち…誰かは伏せますけど、あの人が凄い只者でないオーラ出てたのに大した活躍してなかったのを見て「ただもんの癖にただもんやないオーラ出すな!」とか思ってました。

SWは世代もあってかエピソード1から3が好きですね。でもちょっとツッコみたいところもあって。オビ=ワンはアタルっていう防御的なライトセーバーの型の使い手らしいんですけど、その構えが、ライトセーバーを後ろに引いて左手を前に突き出すポーズなんですよ。本当に防御的なのか?前とか結構がら空きじゃね?とか思ってしまいます。

あとアナキンは逆にドジェム・ソ(又はシエン)っていう攻撃的な型の使い手らしいんですが、2人は師弟関係なのになんでライトセーバーの型が全く違うんだろうか。普通弟子なら師匠と同じ型になるんじゃねーの?何を学んでるんだとか、思ってしまいます。

予防線張りますが私は熱心なファンではないので、何か理由づけがあるなら冷静に教えてください。ダース・モールカッコいいです。

幼稚園、新聞紙を丸めてチャンバラするのが流行っていた頃、小さい頃の私は丸めた新聞紙の片方を赤色の、もう片方を黄色のビニルテープで巻き、ダースモールみたいに両刀にして遊んでました。その時頭の中で架空の設定があったようで、母親に自慢げに喋っていたらしいです。曰く赤い方は「ほのおのけん」だったそうな。じゃあ黄色い方は?と母親が聞いたところ、「こっちはからし」…(・_・`)?

どうもからしの辛さで相手を苦しめるのだそうな。なんじゃそりゃ。

からしは今も苦手です。ワサビはまぁ上に乗ってたら食べる程度。薬味皿にあるだけなら取らない。そんなお子ちゃま舌です。

誰が興味あんねん!

そろそろ締めようかな。というわけで「私の音楽の趣味」の話でした。

春新歓ブログリレー⑳「むかしばなし」

立浪です。追いコンや新歓準備その他でバタバタしておりブログリレーが滞ってしまい申し訳ないです。その代わり新歓の準備は部員のみんなが頑張っておりますのでご期待ください。新入生の皆さんを歓迎する気に溢れております。

さて、今回のぼくの記事ですが、もうネタ切れでございます(笑)。好きな映画の話をしても良いですが既に他の部員がしているのでそれは避けたい…。

ということでぼく個人の話をしようと思います。そういえば「人間誰でもひとつは物語ることができ、それは自分の人生の話だ。」とどこかの誰かが言っていたような気がします。

少し昔の話をします。
ぼくがいまこのサークルにいるのはやっぱり映画を撮りたかったからなんですが、なぜ映画を撮ろうかと思ったかというとそれは高校時代に遡ります。

高校のころぼくは(おそらく少なくないであろう)青年期特有の悩みに陥っていました。アイデンティティがどうとか社会がどうとかいうやつですね。あのころはとにかくアイデンティティの確立をしなければならない・自分が何者であるのか示さなければならないという観念に囚われておりました。そんな中でこの問題を解決する手段として行き当たったのが「創作」だったのです。(正直なんで創作なのかいまではあんまりわかりませんがスポーツとかでも良いのでは?)

そして創作の中でそれなりに興味のあった映画を選んだのです。

その後に高校の学校祭の機会に映画を創りました。手探り状態でもちろん演出や画作りなんてこれっぽちも知らない状態まま創ったものでしたが、その映像は学校祭で大賞を獲りました。いち高校内のイベント内での賞ですからなにも大したことはないかもしれませんがすごく嬉しかったし、なにより映像を全生徒の前で上映したときの生徒の感嘆の様子をすごく覚えています。
この経験があったので映画作りは自分にとってなんらかの価値のあることだと思っているのです。

これが僕が映画作りをすることになったきっかけです。
ぼくはそれから大学に入っても映画を創るサークルに入ってみて、こうして4年目に入ろうとしているところです。

如何でしたでしょうか?ぼくは書いていてすごく恥ずかしいっていうか、これを新入生が読んでも何も思わないような気がしますが…

まあそれはともかくこれが僕の物語の一部であり、いまもこのサークルに居るということは今の環境にそれなりに満足しているということです。そのあたりがなんとなく伝わればなと思います。

春新歓ブログリレー⑲「LIVE FOR TODAY ‐天龍源一郎‐」

先週のブログをさぼってしまった矢野根です。先週はそこそこocupadoだったもので。

まぁ、みなさんマイペースに続けていきましょう。Tranquilo 焦んなよ。

さて今回は僕が正直映画よりずっと好きなプロレスに関わるテーマにしようと思います。

3月12日にユナイテッドシネマ札幌において行われた「LIVE FOR TODAY-天龍源一郎-」の舞台挨拶付き上映に行ってきましたよ。

天龍源一郎という漢の生き様、夫であり父である本名・嶋田源一郎としての面、そしてプロレスとは一体何か。様々なものが描かれた濃密なドキュメンタリーでした。

LIVE FOR TODAY‐天龍源一郎‐

2015年に65歳で引退したプロレスラー天龍源一郎。娘・嶋田紋奈と二人三脚で全国を駆け巡った引退ロードを追ったドキュメンタリー。

天龍源一郎。大相撲で活躍した後、プロレスに転向。アントニオ猪木、ジャイアント馬場の2人の伝説から勝利を奪った唯一の日本人レスラーであり、数々の団体のリングでその時代を象徴するプロレスラーと戦ってきた。ファンにはミスタープロレスと呼ばれている。

その娘であり天龍が設立した団体「天龍プロジェクト」の代表である嶋田紋奈。中学生のころからプロレスに携わり、リングのそばで常に天龍を支えてきた。

 

この映画の主人公は約1年間の引退ロードの中で互いに対し思っていた、そして今思っていることをカメラに対し語る2人です。仲良く会話をする親子とその間に挟まれる天龍ではなく嶋田源一郎としての娘に対する感謝の思い。娘から父への敬意と愛。こんなにも美しい父娘の絆が…と思わず落涙。

 

もちろんこの2人の関係だけではありません。引退ロードの中で天龍と組んだり、対戦する沢山のレスラーとのやり取りも見どころ。藤原組長やスタン・ハンセン、ドリー・ファンクJrといった天龍と共に戦ってきたレジェンドレスラーの面々や、天龍と初めて絡むような若い世代のレスラーたち。それぞれの天龍源一郎への思いや、敬意。またそこから感じ取れる天龍源一郎が彼らに見せてきた背中。リング上でのぶつかり合いは勿論、普段あまり見ることのないバックステージや控室でのやり取りにまた落涙。

 

また「プロレス」というものに対する天龍の解釈や意見も非常に面白かったです。「プロレスは伝承文化である。」劇中で何度も触れられていた天龍の言葉。この言葉には大きな意味があります。技やスタイルなどの技術的な伝承はもちろん、上の世代から下の世代への「存在」を伝承するのがプロレスであると思います。天龍の引退試合のように歳の大きくはなれた世代(天龍)と世代(オカダ)が同じ舞台に平等に立つ。そしてマットの上から去る自分の「存在」を直接相手の体に叩きこむわけです。こんなことができるスポーツってプロレスぐらいのものですよ。

もちろん我々ファンもその伝承に関わっています。ファンからファンへ「昔、~ってレスラーがいて…」「あの試合生で観戦しててさ…」といった語りがあったからこそプロレスは存続し、暗黒期を乗り越えられた。そしてこれからまだまだ発展できるものと思います。

 

プロレスがテーマである以上映画としての出来は判断不能なわけですが、とにかく感動しました。札幌ではまもなく上映終了なので興味のある方はお急ぎください。

 

実はこの映画の舞台挨拶後、少し天龍さん(上ではレスラーとしてなので“さん”づけしてません)とお話しする機会がありまして、写真を撮っていただきました。その時「これからもプロレス好きでいてください。」とあの声で言われ、感動しました。ありがとうございました。ということで皆さんプロレス観に行きましょう。

PicsArt_03-15-01.51.48

春新歓ブログリレー⑱「合宿」

こんにちは。再びお会いしましたね。代打に指名されました、1年の佐藤です。どのネタで書くか散々迷っていたら、午前2時を回っていました。真夜中の更新お許しください。現在僕は札幌を離れて栃木にある実家に帰ってきているのですが、久しぶりの故郷というものは良いですね。ただ、花粉が心配でございます。僕は花粉に反応してしまう体の持ち主なのですが、毎年目が痒くなることで「春だなぁ〜」と、季節の変わり目を感じております。

私事ではありますが、先日19歳になりました。去年はアルバイトをしなかったので、19歳の目標としてはアルバイトを始めてちゃんと貯金を作り、加えて無駄な出費も潰す、といったところでしょうか。目標といえば、2017年は毎月1本は映画を観に行こうと決めていたのですが、何だかんだで1月と2月は観られませんでした(3月は『ラ・ラ・ランド』を観ました)。春休みと夏休みで取り返せたらなと思っております。個人的には『サバイバルファミリー』が今は気になっています。今調べたら、地元の映画館では14日は安く映画が観られる日だったので、これは今日行くしかないな。

今日は映研の大きなイベントの一つである合宿についてつらつらと書いていきましょう。

毎年、映研では夏休みに1泊2日の合宿に出かけています。まぁ、合宿とは言っても、遠くの学校に行って朝から夜までずっと練習試合、みたいな感じではなくて、映研の部員で行く集団旅行みたいなものです。

まず、事前に例会で目的地と幹事を決めます。前回は洞爺湖方面に行きました。さらに前々回は美瑛に行ったようです。今年はどこになるのでしょうか? 前々回は北、前回は南ですから、また違った方向に行けるといいですね。今から楽しみです。

目的地が決まったら早速幹事の出番です。基本的に1・2年生の誰かが幹事を担います。幹事のお仕事は、宿泊施設の調査、レンタカー等の予約、出欠やお金の管理、当日必要な道具や食材等の手配等。今年も(多分)1年生から幹事を募集します。イベントなどを回した経験のある人は是非幹事に立候補してくれると助かります。「経験ないけど幹事やります!」っていう人も大歓迎ですよ!

さて当日。集合場所に集まり、くじを引いて誰の車に乗るかを決めます。部員はそれぞれの車に分乗して目的地を目指します。目的地に着くまでは各班で自由に行動します。目的地までの途中にある美味しいお店でご飯を食べたり、温泉に寄って湯船に浸かったり、有名な観光スポットに寄ったり…。何をするかはそれぞれの班の自由です。

夕方頃に目的地に部員全員再集合します。そして夜はバーベキュー!みんなで食事を楽しみつつ、談笑して夜を明かします。焼肉や海鮮を楽しんだり、みんなで洞爺湖の方へ夜の散歩に出かけたりしました。朝になって明るくなったら前日のお片づけをちゃんとやりましょう。

そして2日目に札幌に帰ります。帰りも各班の自由行動です。前回は温泉に入り昭和新山や支笏湖を見ました。

 

IMG_5799

前回の目的地、洞爺湖。

IMG_5805

昭和新山。

IMG_5808

支笏湖。沿岸を車で走ったのですが、水の透明度の高さに驚きました。

合宿は北海道の観光地を廻るチャンスでもあります。小樽は札幌から近いので気軽に行けちゃうんですけど、札幌から離れた洞爺湖や美瑛等はこういう機会が無いとなかなか行けないと思います。

イベントとしては他に、ゴールデンウィークには新入生歓迎も兼ねたジンパ、年末の忘年会、先日行われた追いコン等があります。

今から今年の合宿が楽しみです。とは言っても合宿は半年後の話なのですが。しっかりと懇ろに準備をして、最高の合宿にしたいですね。本当に楽しいイベントなので、映研に入部してみんなも一緒に(どっか)行こう!

話は変わりますが、私、所謂情弱なので、ブログのタイトルの丸囲み数字の出し方が分かりません。僕のパソコンだと⑩までなら変換で出せるんですけど、11以上は変換しても出てきません。丸囲み数字が一覧になっているページを探してコピー&ペーストしているのですが、もし正式に出す方法があるのならばどなたか教えてください笑

それでは、この辺で。書き終わった時には午前3時も目前になってしまいました。真夜中に失礼いたしました。

 

 

 

春新歓ブログリレー⑰「卒業おめでとうございます」

おはようございます。笹木です。新歓ブログリレーっぽくないですが許して下さい。

時刻は現在午前7時。先ほど追いコンの3次会が終わってみんな解散したところです。お疲れ様でした。いつの間にやら外は結構雪が降り積もっていて帰り道に新雪を踏みました。

春は新入生と入れ違いに4年生の先輩方が卒業されるシーズンです。追いコンはその門出を祝して開かれる映画研究会きっての大宴会。つまり、さっきまでサークルの卒業式だったわけです。めちゃくちゃ疲れましたけど楽しかったです。でもやっぱり寂しくなってしまうものがありますね。

IMG_2031

IMG_2033

IMG_2029

 

4年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

春新歓ブログリレー⑯ 合格おめでとうございます

どうも、映研の激務から逃れるべく中欧の方に一人旅に行っていた三浦です。つい先ほど帰ってきました。おかげさまで僕のいない間に様々な仕事が着々と片付いているようです。愉快愉快。というのは冗談で、みなさんお疲れ様です。手伝えなくて申し訳ございません。てか、今日俺でいいのか?担当曜日狂いまくっててよくわかりません。勝手にあげます。間違ってたらごめんなさい。

せっかくなんで中欧の旅行記でも書きたいんですけど、写真あげたりとか色々めんどくさいんで、それはまた来週で。今回はこないだの『騎士団長殺し』の感想の続きと、旅行先で読んでいた『パイの物語』という本に関して少し話そうと思います。

『騎士団長殺し』
こちら全部読み終わりました。こないだ同様箇条書きで感想を挙げていきたいと思います。
⑤第2部も350ページくらいまでは普通
第1部が350ページまで、非常に読みやすいというのは前回も述べた通り。そして、第2部も同様に350ページまでは(第1部でのシュールな部分を除いて)、極めて現実的なレベルで話が続く。
⑥第2部の後半は怒涛の村上ワールド
さて、普通な感じだなぁと思いながら読んでるといきなり村上ワールド全開に。ファンからの人気も高い『世界の終りとハードボイルドワンダーランド』に近い展開が繰り広げられる。
⑦第3部は出るのか?
これはかなり微妙。第2部の最後で物語はすごい勢いで収縮していく。少なくとも1Q84の2巻目のようなぶち切り感は全くなく、一見きれいに終わってるように思える。しかし、もしこれで終わりなら第1部、第2部という呼称ではなく上下巻でいいはず。そして、物語本編が始まる前にプロローグのようなものがあるのだが、それが放ったらかしになっているという問題がある。

全編読んだ後の新たな感想としては上記の3つでしょうか。やはり読者としての1番の関心ごとは第3部が出るか否かでしょう。物語全体をいわゆる「行きて帰りし物語」と考えるなら、第2部までで完結しているため、第3部が出るとしたらかなり新しい展開になるかもしれません。あと、今回は東日本大震災に少し触れていますね。その辺は読んでからのお楽しみということで。

 
『パイの物語』
こちらは今旅先で読んでいる小説で、ブッカー賞受賞作です。ブッカー賞って響きは本が好きな方は一度くらい耳にしたことあると思いますが、僕は数ある世界文学賞の中でも一番あてにしてるのが、このブッカー賞っていう賞なんですね。その他の文学賞(ノーベル賞、ピューリッツァー賞、エルサレム賞など)っていうのは、なんか賞の理念みたいなのに雁字搦めにされている部分があるんですね。それに対して、ブッカー賞は「対象作品が英語で書かれていなければならない」という縛りを除けば、非常にフェアな賞で(最終候補作のみでなくすべての候補作を審査員が読む、審査員が毎年変わるなど)、純粋に面白い小説が毎年選ばれてると感じます。
前置きが長くなりました。まぁ、この小説、実は『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日間』という題で映画化されていて、アカデミー監督賞とかも受賞してます。映画の予告を見たときは「どうせ『人間と動物の友情に感動!!!』みたいなくだらない映画だろ」と思っていたんですが、映像が結構すごそうだったんで、時間が空いたときにIMAXで観に行ったんですね。そしたら、あまりの傑作でびっくり仰天。一種の予告編詐欺で、まんまと騙されました。
まず、この映画、邦題が変ですよね。なんで、227日間の話のはずなのに「ライフ」なのか?そして、本編始まっても全然漂流しないんですね。最初の45分くらいは、幼い主人公がいろんな宗教を試してみるって話が延々と続くんですよ。それで、やっと漂流したと思ったら、今度はちょっと常識的にありえないだろってシーンの連続なんですね。これは実は映画全体が複雑な入れ子構造をしていて、宗教とはなんなのか?ってことに関する一種の寓話になっているんですね。
なんか、小説の話というより映画の話になってしまいましたが、小説は映画よりさらに宗教性が強くなってますね。また、物語自体が「信頼できない語り手」という手法を用いてるんですが、これは小説の方が効果的に使われてます。まぁ、映画も原作もオススメなんで興味ある方は是非という感じです。

 

めんどくさいとか言っといて長くなりましたね。まぁ、映画だけじゃなくて本も好きですよって話です。あと、音楽も好きです。映研はそんな感じの人、非常に多いんで興味ある方は是非新歓に。じゃあ、また。

春新歓ブログリレー⑮「撮影体験会」

札幌では寒さも緩み始め、冬の間道路一面を覆っていた雪もだんだんと融け始めてきました。

 

はじめまして、1年の佐藤と申します。小竹部長からブログリレーの代打に指名されましたので、今日は僕が更新します!

 

さて、新歓ブログリレーということで、新歓に関するお話を今日はしようと思います。

 

僕たち北大映画研究会は、この春入学する皆さんに向けて様々なイベントを企画しています。具体的には、活動の中で出来上がった作品を上映する上映会、食事を通して映研部員と実際に話すことのできる食事会などがあります。このブログリレーも、それらと同じように新歓のための企画の一つですね!他のイベント・企画については、他の部員がブログリレーの中で取り上げてくれるかもしれません。

 

そのイベントの中に『撮影体験会』というものがあります。読んで字の如く、新入生の皆さんが撮影を体験するイベントです。

 

僕たち映画研究会のメインの活動は自主映画の制作です。映画制作において、『撮影』というのは必要不可欠かつメインのプロセスになります。立浪さんもブログリレーの中で書かれていましたが(3月5日・第13回参照)、撮影には様々な役割が必要になります。

 

新入生の皆さんが僕たち映研部員と一緒に、実際に映画制作を体験するのがこの『撮影体験会』なんです!

 

僕も去年、この撮影体験会に参加し、助監督の仕事を体験させていただきました。助監督の仕事はたくさんあるのですが、その内の「カチンコを打つ」という仕事を体験させていただきました。

 

僕も、体験会に参加した時点で映画制作に関わるのが初めてだったので、映画制作がどういうものなのかを全く知りませんでした。新入生のみなさんの中にも、当時の僕と同じように「映画の制作がどういうものなのか全く分からない」という人が多いと思います。しかし、このイベントに参加することで、「映研部員が映画をどうやって作っているのか」ということがよく分かると思います。

 

また、助監督以外にもカメラや音声など他の仕事も体験することができ、実際に僕たちが映画制作で使用している機材にも触れることができます。

 

今年の撮影体験会の具体的な日程はまだ決まっていないそうなのですが、決まり次第、この映研のホームページやTwitter(@hucinema)でお知らせします。特に、Twitterはフォローしておけば撮影体験会以外の様々なイベントの情報が簡単に手に入るので、是非フォローの方をよろしくお願いいたします。普段の撮影の様子などもアップロードしています。また、映研について何か分からないことがありましたら、お気軽にメール等でお問い合わせください。

 

映画制作に興味がある人もない人も、是非撮影体験会に足を運んでみてください。僕たち映研部員は撮影体験会に足を運んでいただいた皆さんを心から歓迎し、丁寧に映画制作についてお教えします!

 

さて、明日は前期試験の結果発表の日だそうですね。このブログをご覧の皆さんが良い結果を得られるよう願っております。

 

僕は代打なのでこのブログリレーの正規の担当ではないのですが、もしかしたら新歓期間中に再び代打を頼まれることがあるかもしれません。そのときはまた、よろしくお願いいたします。

 

お読みいただきありがとうございました。それでは、この辺で失礼します。