2014新作映画ベスト(ナガシマ)

年の瀬です。先日『ベイマックス』を観て、映画館納めをしました。

少し早いかとは思いますが、2014年ベストを載せます。

 

① LEGO ムービー

② ジャージー・ボーイズ

③ ブルー・ジャスミン

④ インター・ステラー

⑤ ゴーン・ガール

⑥ ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

⑦ her

⑧ スノー・ピアサー

⑨ ドラッグ・ウォー 毒戦

⑩ キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー

⑪ マチェーテ・キルズ

⑫ アデル、ブルーは熱い色

⑬ フランシス・ハ

⑭ グランド・ブタペスト・ホテル

⑮ ウルフ・オブ・ウォール・ストリート

面白いとの一言に尽きる『LEGO ムービー』水も山も全部レゴ。バットマンもグリーンランタンもミルハウスも何だって登場するので笑ってしまう。お気に入りは宇宙飛行士のベニーが宇宙船を作るシーン。

『ジャージー・ボーイズ』は誰もが傑作と言うだろう。ラストに圧巻され、涙を流し過ぎたのでもう一度改めて観たい。ブラックコメディだと終始笑っていた『ブルー・ジャスミン』麻酔でハイになる歯医者はサイコーだった。ケイト・ブランシェットの演技力が凄まじく、アカデミー賞を初めとした多くの主演女優賞を総ナメにするのも納得。イーストウッドとウディ・アレンの新作を観るとお爺ちゃん死なないでくれよと恋しい気持ちになってしまうので、いつも順位を決めるのに戸惑ってしまうな。

『ゴーン・ガール』も最高だった。誰も真実なんて知らないし、知ろうともしない。あなたは何を知っているか。私もロザムンド・パイクみたいにプールサイドでキットカット食べたい。

1/10-16 早稲田松竹にて『LEGO ムービー』と『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が上映されるので、東京に行く人は是非観ましょう。私も丁度東京へ行くので両作品観に行こうと思っています。クリス・プラット二本立て。

ついでに2014年のベストアルバムも載せます。

Chromeo – White Women

Sexy Socialite

 

Duck Sauce – Quack

Goody Two Shoes

 

Skrillex – Recess

Recess

 

Odesza – In Return

Sun Models

 

Weezer – Everything Will Be Alright In the End

Back To The Shack

Die Antowoord – Donker Mag

Happy Go Sucky Fucky

 

今年一番聞いていた曲は 七尾旅人 – TELE◯POTION

『ニシノユキヒコの恋と冒険』の主題歌だったな。

昨日気づいたけれど、曽我部恵一の新譜も良かったな。

映研の人ってみんなどんな音楽聴いているんだろう。

 

それでは、みなさん良いお年を。

故・品田雄吉さんを偲んで

13日、映画評論家の品田雄吉さんがお亡くなりになりました。品田さんは戦後まもなくに作られた北大映画研究会の創設メンバーのお一人であり、また多くの映画評を長きに渡って発信された著名な映画評論家でもありました。
品田さんの映画人としての今までのご活躍、そしてまた私たち北大映研の先達を担ってくださったご功績に敬意と感謝を覚えつつ、部員一同心からお悔やみ申し上げます。

 

北海道大学映画研究会

12/19例会記録

遅くなりました。西浦です。最近は忘年会で皆と会えることを楽しみに擦り切れるように暮らしています。19日の例会記録です。今回は恒例のクリスマス映画上映会でした。

今年最後の例会でしたが、参加率は低く、さびしいものでした。今年の活動の反省点として、来年に活かしていきたいと思います。どうすれば例会が活発化するのか。皆さんのお知恵を借りたいです。

今回上映した映画はエディ・マーフィー主演の「大逆転」でした。

成功と失敗を決めるのは環境か遺伝かという社会学、生物学上の有名な論争があります。

「やばい経済学」というベストセラーでご存知の方もいるでしょう。「大逆転」はこの論争を実際に実験してみたら面白いだろうという発想で作られています。

エリート白人のダン・エイクロイドと黒人ホームレスのエディ・マーフィーを無理やり立場を逆にしてしまえばどうなるかというお話。もちろんコメディでダン・エイクロイドは嫌われ者、エディ・マーフィーはお調子者です。結局は金持ちに復讐というだけのちっちゃい映画なのですが、何も考えないで見ない分には楽しめます。まさにジョン・ランディス映画であります。

この映画で面白いのはエディ・マーフィーが金持ちになってすぐに金があるだけでは詰まらんなあと悟るということ。それからエディ・マーフィーはとても熱心に働き始めるのです。金ではなく仕事が楽しいんだというままに成功していくんですね。この感覚を維持したまま映画が進んでいけば話に深みが増しただろうと思うのですが、途中で悪役への復讐という話しにシフトしてしまうんですね。

ここらへん、惜しいというか時代性が出てますね。アレクサンダー・ペインやジャド・アパトー、エドガーライト等が作る昨今のコメディ作品は笑い話に豊かな奥行きがあるのですが、80年代のコメディ映画はハチャメチャな笑いが優先される世界なのですね。まさにサタデー・ナイト・ライブ一色であります。今の感覚で見ると普通のコメディに見える「大逆転」もジョン・ランディスが多くの映画を作り、それに私たちが慣れてしまったからゆえなんですね。

映画を見ててそんなこと思いました。何でこんなに例会記録で映画の話をしているかというと今回の例会は特に語ることがないからです。皆が参加して映画製作の話しでも出来れば実りあるのですがね。

今週はクリスマスのため例会はありません。私が何かしゃべくろうかと思ったのですが、皆さん忙しいみたいですね。楽しそうでなによりです。

映画撮影は今週もやるみたいです。福本オムニバスは長嶋さんにお尋ね下さい。私も時間が作れれば撮りたいと思ってます。

年内の映研の活動で大きなものは忘年会のみです。冬休み上映会は随時行うようなのでメーリス等で連絡あろうと思います。

もっとブログ書きたいなあ。では、また。忘年会で。会えぬ人は良いお年を!

12/5例会記録

番場です。遅くなりましたが例会記録つけます。

週末上映会

西浦さん企画の白石晃士監督作品上映会。上映作品は『ノロイ』と『コワすぎ!』シリーズです。白石監督はPOV形式のホラーで名を馳せています。しかし西浦さんが語る作品紹介には「暴力ディレクターの工藤」「幽霊が震える」「最強の敵、霊体ミミズ」など、それってホラーなのかと言いたくなるような文言がたくさん。実際笑いの要素も多分に含んでいるようですね。上映会は7日の日曜に行われました。事後報告になってしまい、申し訳ありません。

上映会企画の持ち込みはいつでも歓迎してます。部室のテレビも更に大きいものにしていただいたことですし、皆さんガンガン利用していきましょう。

菅原文太さん追悼上映

菅原文太さんが11月28日に亡くなってしまいました。生前の出演作や演技に関しては各所で散々言われておりますので、今更僕ごときが言うことは特に無いのですが、70年台東映作品の粗野で猥雑でドロっとしたあの感じをそのまま形にしたような「顔力」を持っている俳優の筆頭です。顔面が映るだけで、この映画は普段観てるものとは絶対に違うと思わせてしまう、そういう力。

さて、肝心の上映作品は『トラック野郎 度胸一番星』です。『仁義無き戦い』と共に文太の代表作。10本あるシリーズの内5本目ですね。日本全国を舞台にした人情コメディシリーズです。同じ路線の『男はつらいよ』シリーズと決定的に違うところはその品の無さでしょうか。鈴木則文監督(この方も今年の5月に亡くなってしまいました…)の手腕に依る所が大きいのでしょうが、落ち着かないギャグ漫画のような演出に、極まった下ネタ上等の台詞・展開が相まって、最高に頭の悪い(褒めてます)娯楽シリーズになっているのです。トラック野郎は毎回毎回、文太演じるトラック野郎の桃さんが一目惚れするマドンナと、桃さんと敵対してトラックレースや殴り合いをした後に仲良くなるライバルが登場します。今回のマドンナは片平なぎさ(と八代亜紀)、ライバルは千葉真一です。濃すぎ。今回は本当に珍しく桃さんの恋が成就しそうになるのですが…マドンナを巡る、作品をぶち壊しかねないような危ない展開が繰り広げられた結果、桃さんは結局独り身のままになりました。それでこそトラック野郎、星桃次郎よ!

言うまでもなく大変面白い映画でした。ご冥福をお祈りいたします。

来週の例会は、年末近いので「オススメしたい今年観た映画・マンガ・音楽・小説etc」を皆さんに挙げていってもらう回にします。皆さん是非紹介するものを考えてきてくださいね。それでは。