- どうも、映画研究会部長の三浦です。映画研究会の新歓も一通り終わりました。来てくださった皆さん、本当にありがとうございます。部員が長々と続けて来たブログリレーもこれにて終了です。行間を全く開けず文字をひたすら詰め込む人もいれば、異常に行間を空ける人がいたりと、まぁ「このサークルには色んな人がいるんだなぁ」ということだけでも読んでいる人にわかってもらえれば、部長としては幸いです。
まぁ、最後なんで何か面白いことを書こうかとも思ったんですが、去年の映画研究会全体のベストをまだあげていないことに気がついたんで、それをあげたいと思います。
毎年、ベストテンを集計しているんですが、2016年の1位はシン・ゴジラ、その前はマッドマックス、と割とベタベタなラインナップだったんですが、今年は一風変わった感じになりましたね。あと票が割れに割れて、同率が出まくったんで順位としては7位からになっておりますが悪しからず。
7位 ムーンライト
去年のアカデミー賞作品賞。黒人のゲイの男の子の成長を幼年期、青年期、成人期に分けて描いた物語ですが、まぁとにかく映像が綺麗。いい映画ではあったんですが、この映画に関してなんか書けと言われると難しい。とりあえず観てください。
7位 スター・ウォーズ ep8 最後のジェダイ
世間的に賛否両論でしたし、映画研究会内にも過激な否定派がいたんで、入らないかなとも思ってましたがランクイン。個人のベストの方にも書きましたが、僕的には傑作。宇宙船かと思いきやアイロンでした!っていう普通の人が観たら訳わからない爆笑シーンがあるんですが、これ『ハードウェア・ウォーズ』っていうスター・ウォーズファンなら誰しも知ってるスター・ウォーズパロディ映画のパロディなんですよね。こういうマニアックなところ含めて最高でした。
6位 ハクソー・リッジ
第二次世界大戦における沖縄戦の前田高地の戦いで多くの命を救った衛生兵の実話の映画化。戦争映画の面白い部分を全部ぶち込んだみたいな映画。ストーリーとか演出とかはベタベタのベタベタなのに、なんでこんな面白いんだろうってくらい面白い。主人公が恋に落ちるシーンとか、いつの映画だよってくらいほんとにベタベタなんですけどね。ただ、実戦のシーンは内臓飛び散るわ手足ぶちぎれるわで凄い迫力なんで、未見の方は是非。
5位 セールスマン
個人のベストの方にも入れました。アーサー・ミラーって人の『セールスマンの死』って戯曲が劇中劇として出てくるんですが、映画自体がこの戯曲とリンクしていますね。リベラルな人間が妻が襲われたことをきっかけにどんどん保守的で暴力的になっていくという普遍的な怖さを描いた作品。
5位 ベイビー・ドライバー
強盗犯を車で逃す逃し屋を描いたロック・ミュージカル。カーアクションと音楽が完全にリンクしている演出で結構日本でも話題になりました。個人的にグッと来たシーンはFocusっていうオランダのバンドのHocus Pocusって曲に合わせて主人公が警察から逃げるシーンですね。このFocusってバンドは70年代にオランダでプログレッシブ・ロックっていうジャンルの音楽をやってたグループなんですが、こんなグループのことを知ってるのはほんの一部のプログレッシブ・ロック好きだけだと思うんですね。僕はこのFocusってグループが大好きなんですけど、こんな大作映画であんな使われ方するとは思ってもみませんでしたね。あと劇中でQueenのBrighton Rockって曲が結構重要な役割を持ってるんですが、これはグレアム・グリーンっていう作家が書いた『ブライトン・ロック』って小説が映画全体の元ネタになってるからだと思うんですね。映画が気に入った方は小説の方も是非。
4位 ララランド
観た人も多かったらしく、上位にランクインしましたね。まぁ、とにかく最初のロングテイクが凄いですね。何度か観てると、微妙にカット切ってるなって感じるところがあるんですけどほとんどわからないですね。このテイクのリハーサルを監督自身がiPhone片手に撮ってる映像があって、「iPhoneでここまでできるのか」って感じで結構凄いんで、暇な方は見てください。
3位 ブレードランナー2049
この辺までは結構普通のランキング。まぁ、この映画は本当に主人公がひたすらいじめられる映画。初っ端から結構ずっとひどいことが主人公に起こるんですけど、きわめつけは主人公が「お前、自分は悲劇のヒーローなんだみたいな顔してるけど、そんなに大層な身分でもねぇから!」って突きつけられるとこですね。ここは本当に観てて唖然としましたね。なんか一番受けたくない精神攻撃を喰らった気分になる。まぁ、「エモい」って言葉が本当に似合う映画だったんで未見の方は是非。
2位 全員死刑
7位から3位までと2位1位の作品が全く別のランキングみたいになっていて笑えます。全員死刑は観た人自体はそんなに多くなかったみたいですが、観た人のうちのほとんどが1位とか2位に入れたためにこの順位。てな訳で映研一押しの作品です。是非見てください。
1位 コクソン
奇しくも映研の1位2位と僕個人の1位2位が同じになってしまいました。別に圧力をかけたりした訳では決してないんですがね。これも全員死刑と同じで少数の人が1位2位にいれたせいでこの順位。しかも、全員死刑に票をいれた人がもれなくコクソンにも票をいれてます。まぁ、これは本当に凄い映画だったんで観た方がいいですよ。
てな訳で、映研の2017ベストはこんな感じです。まぁ、シン・ゴジラとかマッドマックスみたいな圧倒的に1位って作品がなかったために一部の人の歪んだ映画癖がランキングに反映された形ですかね。勘違いして欲しくないんですが『全員死刑』とか『コクソン』を嬉々として最高だと言っている人たちは映研の中でも極少数です。そこんとこよろしくお願いします。
映研の今後の予定についてちょっと記しておくとまず5/3にジンパがあります。10:30教養棟ロビーに集合で、11:00頃から円山公園でジンパ開始の予定です。雨があんまり酷いとキリンビール園になるかもしれません。
正式に入部したいという方は5/11に教養棟のE205にて例会があるんでそこに来てくだちい。
なにかわからないことがありましたらTwitterのDMなりgmailなりにご連絡ください。
それでは例会で会いましょう。