【秋新歓ブログリレー企画】映画と映研の話(立浪)

一年の立浪です。秋新歓の企画ということで自分にも番がまわってきたので僕は自分が映画についてどう考えているかなどせっかくなので少し書いてみようと思います。

 

自分が北大映研に入ってすでに半年が過ぎ、いつか自分の映画を作りたいと思い脚本を考えてみたりするのですが、そこで常に意識しているのは脚本を映像というフォーマットに適したものにするということです。

具体的に言うとセリフばかりで物語を進めるのではいい作品になるとは言えません。映像を含む媒体であるならセリフだけでなく、人物の動きや色などの視覚的な要素も組み合わせて状況や感情を表現するべきです。

例えば、下の画像を見てみてください。

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この画像はアメリカで2013年まで放送されていた『Breaking Bad』というTVドラマのあるシーンの画像です。家族が三人で食事をしている場面ですが、この画面構成では黒い柱によって画面上で夫が家族と分断されています。これによって夫の家族内での孤立を表現しているのです。

現実の世界ではわざわざこんな風に視覚的に説明しようなどと考えずに(僕は考えますが)言葉で説明するほうが手っ取り早いでしょう。ですからこういった視覚的な説明は映像作品ならではの表現といえます。さらに映像作品の場合は、あるカットの次には更に別のカットが続きます。そこではカットの順番によってそこに新たな意味を生み出すこともできます。(1925年の『戦艦ポチョムキン』が有名です。)映画はそういう演出がいくつも用いられてつくられています。僕は映画を観ていてこういう演出に気付くことが出来ると制作側の意図をより深く知ることが出来た気がしてとても嬉しくなりますし、自分でも同じようなことをやってみたいと思うのです。

 

僕は映画を観ていて「ある映画が他の作品と似ていることに気付いた時」もそんな気持ちになります。

僕が好きな映画はなにか訊かれたとき、『ソーシャル・ネットワーク』(2010)と答えています。

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この映画はFacebookを創ったマーク・ザッカーバーグの半生を描いた作品です。この映画はマーク・ザッカーバーグがFacebookの成功により億万長者となったあと、訴訟を受けたマーク・ザッカーバーグの宣誓供述のシーンとそこで語られる回想のシーンによって構成されています。Facebookは人と人とを繋ぐサービスであるのにそれが成功していくに連れて次第に創設者のマーク・ザッカーバーグは孤独になっていく、、皮肉なものです。観たことがない人は今すぐ観たほうがいいと思います。

 

 

この映画を観たあとでもしかするとある映画と似ていることに気付いた人がいるかもれません。

この映画に似ている作品のひとつが1941年制作の『市民ケーン』です。めちゃくちゃ有名な作品なので知っている人も多いかと思います。観たことがない人は今すぐ観たほうがいいと思います。

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回想によって進行するという構成、成功者の孤独、、、とにかく観れば「似ている」とわかります。というか『ソーシャル・ネットワーク』の監督のデヴィッド・フィンチャーがインタビューで『市民ケーン』の名を挙げています。

(実は僕は『ソーシャル・ネットワーク』を観た時点では恥ずかしいことに『市民ケーン』という映画の存在は知らず、あとから似ているという情報を聞いて、それから『市民ケーン』を観たのですが。)

これに自力で気付くことができたならすぐ周囲に言いふらしていたことでしょう。

ある作品と別の作品が「似ている」ことがわかると何がいいかというと、その作品の理解につながるということだと思います。実際僕は『桐島、部活やめるってよ』(2012)を理解していたことによって『ゼロ・ダーク・サーティ』(2012)のラストの意味を理解することが出来ました。『桐島』と『ゼロ・ダーク・サーティ』がどう関係があるんだという感じですが。

 

こういうことに気付くにはできるだけ多くの映画を観ればいいのでしょうが如何せん映画の歴史というのはすでに100年以上も続いており、過去に膨大な量の映画が作られているうえに、映画に影響を与える作品は小説やアニメなどに及ぶ場合もあります。そんな膨大な量の作品を一人で鑑賞するにはさすがに限界があります。そこで我らが北大映研が出てくるわけです。北大映研には映画を観ていないと死んでしまうような人たちが何人もいますからその人達と話をしていれば映画の解説が始まったり関係のある作品を教えてくれたりします。しかも、映研では実際にそういう映画を自分たちの手によって創ることが出来るかもしれないのです。こういう映画を作りたいと声をかければ協力してくれる人たちがいるのです。たとえ一年生でもその機会は与えられます。そんな映研に興味があればぜひ秋の新歓に来てみてはいかがでしょうか。

【秋新歓ブログリレー企画】僕の好きな本(原)

こんばんは!一年、原です。
ブログリレー企画のバトンを受けとったということで、どんな話題を書こうかと今日一日、寿司を握りながら、シャリを排出しながら、ばらんを挿みながら、〆サバをさばきながら、イクラを盛り付けながら考えていました。
しかしながら何も面白い話題が浮かぶ訳でもなく、これならばいっそ僕の黒歴史でもある小4の頃、学校の企画で僕が人生初脚本をした謎映画「ケチャップ!!!」の話でもしてしまおうかとも思いながらアルバイトから家へと帰宅し、映研ブログを振り返っていたところ、高峰さんの記事にある愛読書というワードにピンときてしまいました。
映研の人は本も好きとどこかで聞いた僕はそれを鵜呑みにし、僕の好きな本を三冊紹介したいと思います。
しかし、紹介ではありますが本の内容については、みなさん所有の文明の力(wiki?)で調べれば出てくると思うのと僕の説明では本の魅力を落としてしまうだけなので詳しくは書きません。

まず一冊目に紹介するのは石田衣良著の「池袋ウエストゲートパーク」通称IWGPです。
この作品は映像化され、しかも長瀬&窪塚という最高にクールな二人のタッグかつ脚本がクドカンということでご存じの方も多いと思います。
中学生の時に初めてこの作品を読んだのですが、当時純粋無垢だった僕は池袋は最高に危ない街だが最高にカッコいい生き方ができる街と信じてやまず将来的に池袋に移住することを誓ったのでした。

二冊目に紹介したいのは山田詠美著の「ぼくは勉強ができない」です。
これも中学時代に初めて読みましたが、まぁ腹が立ちました。だって主人公のモテ男が僕の所属していた部活のキャプテンにそっくりだったんです。読んでもらえばわかると思いますが、この主人公すげーカッコいい。「こりゃモテるわ」と男たちも納得せざるをえない。そんな男が現実にも本の中にも現れた僕の気持ちを想像していただきたい。そんな胸に刺さる本ですがなぜか何度も読んでしまい、今でもたまに読み返したりしてます。余談ですが、主人公の年上の彼女である桃子さんのせいで僕は年上好みになりました。映研の年上好きのみなさんは必見の一冊ですよ。

三冊目に紹介したいのは夏目漱石著の「三四郎」です。
夏目漱石といえば「こころ」「坊っちゃん」「吾輩は猫である」などで有名ですが、この作品もとても面白い。漱石と聞いただけで敬遠しがちな人も多いと思いますが、とてももったいない。この作品の構成はみなさん(?)が大好きな森見登美彦著の「四畳半神話大系」に非常に似ており、森見著の作品を楽しめた方はきっとこの作品も楽しめるはずです。教科書の「こころ」で夏目をつまらないと決めつけてしまった大学生のみなさんにお勧めする一冊となっています。

これまで長々と本を紹介してきましたが、これらの作品の中でちょっとでも気になったものがありましたら、僕に声をかけてみてください。それでは!!

【秋新歓ブログリレー企画】「ダイ・ハード」レビュー(池田)

新歓ブログリレーのバトンが回ってきました、2年の池田です。いつもと同じように映画レビューします

ダイ・ハード(原題:Die Hard)

予告編

1988年アメリカ

監督:ジョン・マクティアナン

脚本:ジェブ・スチュアート、スティーブン・E・デ・スーザ

原作:ロデリック・ソープ

製作:ローレンス・ゴードン、ジョエル・シルヴァー

音楽:マイケル・ケイメン

撮影:ヤン・デ・ボン

出演:ブルース・ウィリス、ボニー・ベデリア、レジナルド・ヴェルジョンソン、ポール・グリーソン、ウィリアム・アザートン、ハート・ボックナー、ジェームズ・シゲタ、アラン・リックマン、アレクサンダー・ゴドノフ他

あらすじ

クリスマス。ニューヨーク市警のジョン・マクレーン(ウィリス)は家族と過ごすため、別居中の妻ホリー(ベデリア)が勤務する、ロサンゼルスにある日系企業ナカトミ商事のビルにやって来た。しかしパーティーの最中、ハンス(リックマン)をリーダーとする武装グループが6億ドルを超える債券を目的にビルを制圧。運よくその場を逃れたマクレーンはたった一人で彼らに立ち向かう。

レビュー

自分の中でアクション映画、クリスマス映画の最高峰だと思う作品。ブルース・ウィリスのアクション俳優としての地位を確立させた。公開時のキャッチコピーは「地上40階!超高層ビルは戦場と化した!」。原作はロデリック・ソープの『ダイ・ハード』(原題は”Nothing Lasts Forever”)。映画は娯楽色が強いが原作はハードボイルドで設定に違いが見られる。”タクシイ”や”トニイ”などクセのある日本語訳。

ビルに閉じ込められ、単独で悪と戦うという設定がいい。シュワルツェネッガーやスタローンみたいなタフガイが敵をガンガン殲滅するのとは違い、ブルース・ウィリス演じるマクレーンは序盤から不満や愚痴を吐き、弱音を漏らして仲間から励まされる、現実感ある警官である。だからこそ感情移入できる。

敵側が魅力的なのもこの映画の特徴。それまでのアクション映画における悪は問答無用で主人公に倒されてほぼモブキャラ、エキストラ扱いが主だったが、本作は13人の強盗全員に名前がついている。リーダーを演じるのは『ハリー・ポッター』のスネイプ教授役のアラン・リックマン。冷静沈着な出来るボス。他にも、格闘、コンピューター、演技力など、特技を持った個性的な部下がたくさん。みんな手際がいい。

←全員集合

悪人ではないが主人公と対立、邪魔する面々がいるのが面白い。ロサンゼルス市警のお偉いさんは主人公に耳を貸さず、視聴率狙いのテレビ局、傲慢で人質のことを考えないFBI…。SWATはこのシリーズでは噛ませ犬。

マクレーンは完全に孤独ではない。パトロール警官のパウエル(ヴェルジョンソン)はビルの外から無線でマクレーンとやり取りして友情を深め合う。地下駐車場に閉じ込められたリムジン運転手アーガイル(『ブルース・ブラザーズ』でレイ・チャールズの楽器店からギターを盗もうとした少年)は終盤で勇敢な一面を見せる。

ユーモアや伏線が多く効いている。「靴を脱ぐんだ」とフォトスタンドはいいアイデア。肉弾戦や爆発など、当然ながらアクション映画の魅力はたっぷり盛り込んである。

好きなシーン

①エレベーターから爆弾投下

中盤、敵の非情さにキレたマクレーンが即席で爆弾をつくって攻撃。敵のミサイル弾に誘爆してビルの3階部分が吹き飛ぶ

②金庫室のロック解除

FBIのせいでロックが解除される。ここで流れるのがベートーヴェンの『歓喜の歌』。敵側の成功なのになんか嬉しくなる

③パウエルのパトカー破壊

ビルの異変に最初に気づいた警官パウエル。敵(とマクレーン)によりパトカーを滅茶苦茶にされる

④ある人物の雄姿

最後、事件が解決して一安心、と思ったら急展開。ここであの人がある行動をとる。感動する。そして流れるヴォーン・モンローの”Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!”。

5作目までシリーズ化されているが、1作目が最高。本シリーズのファンページ「ダイ・ハード・タワー」がすごい。登場人物やトリビアはもちろん使われた武器まで事細かに記載されている。あと、全編英語だが「Die Hard Wiki」も情報がビッシリ。以下はそのURL

http://homepage2.nifty.com/die-hard/

http://diehard.wikia.com/wiki/Main_Page

豆知識

・製作費2800万ドル、全世界興行収入1億3740万ドル、ブルース・ウィリスのギャラ500万ドル

・キャッチコピーに「地上40階!」とあるが、舞台となったフォックス・プラザ(20世紀フォックスの本社ビル)は35階建てである。高さは約150メートル

・マクレーンのタンクトップが、なぜか途中から白からこげ茶に変わる

・最初に死んだ敵を仲間が確認するシーン。仲間が死体を叩く直前、目がわずかに動く

・パウエルがコンビニで大量に買い込んでいたのは、Hostess社(現在は倒産)のケーキ菓子トゥインキー(”Twinkie”)。アメリカではポピュラーな菓子で、『ゴーストバスターズ』(1984)や『ゾンビランド』(2009)にも出てくる。そして続編『ダイ・ハード2』(1990)にも。味は超甘くて油っこいらしい

[秋新歓ブログリレー](毛利)

どもども映研部員の毛利です!まず栄えある秋新歓ブログリレー4人目に僕みたいな幽霊を選んでくれた小川嬢に感謝の意を表したいと思います。

さてさてお題は自由とのことで幽霊部員らしく心霊現象の話でもしようか…いやここで存在感を出すために日頃温めておいたとっておきの話でもをしようか……といろいろ考えたんですが昨日バイト先で起きた生涯忘れることのない事件のことでも話しましょうかね。

24条に画廊喫茶チャオという喫茶店があって、そこで僕は働かせてもらっているのですが、チャオでは2週間に一度展示してある絵画や写真が入れ替わる日があり、ちょうど昨日でした。展示物を撤去したり、搬入するわけでたくさんの人がいたのですが昨日その中で水色のブラウスを着た30代前半のスレンダーメガネ美人の方がいました。その方は絵画の飾りつけをしていて店の中を絶えず動きまわっていて服装が少し乱れていました。長い前振りでしたがここからが事件の始まりです。その方がお会計を支払うために僕のところに近づいてきたんですが動きまわっていたせいかブラウスがパンツからはみ出てたんですよ。まぁなんとなく予想できた人もいると思うのですが「へそチラ」です。大事なことなんで二度いいますが「へそチラ」です。見た瞬間心の中ではガッツポーズを取りましたがクールな佇まいが素敵だと評価される僕はお金を受け取るまで歴戦の勝負師のごときポーカーフェイスを意地でも崩そうとしませんでした。しかし、鼻の奥から湧き出てくる熱くて赤い衝動のせいでいとも簡単に崩れてしまった…………….そう僕は鼻血を流してしまったのです。

その後のことはよく覚えていません…….たぶんその方からひったくるようにお金を受け取り、調理場にいって必死に鼻を押さえ、天井を睨んでいたと思います。いやまさか自分が漫画やアニメででてくるラッキースケベたちと同じように女性のチラリズムで鼻血がでるとは思いませんでした。この事件の教訓として男性諸君に送りたいのは「女性のヘソチラには気をつけろ」ですかね。以上です!では!

 

【秋新歓ブログリレー】ワンコ

コンニチワ。最近警察に中学生に間違われてかなしい小川です。。                                         ってことで今日は我が家のワンコを紹介しまーす!!☆

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名前≪チョコ 女の子 11歳かな? 暖かい、すぐ怒る、 大食い、食いしん坊、雑草食べます。
…エピソード…
小学2年生の運動会。1年生のとき運動会の徒競走でわずかの差で負け2位になってしまった私に父上が犬を飼うと約束しました。…結果、見事1位になって私の家に来ました!

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名前≪マック 男の子 12歳かな? 寂しがり屋、びびり、歯がない、寒がり、うるさい
……エピソード……
チョコが来て翌年、犬好きの母上がもう一匹欲しいと言ったのがきっかけ。家族の多数決により買うことになり我が家に来ました。
買うとき、とても大人しくて心配していた家族の期待を裏切り家についた瞬間、本性をあらわしました。
**ちなみにマックはマクドナルドが由来ではないです!!!***

*寝方*
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*仲良し*
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≪≪お気に入り≫≫
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動物は良いですね~癒されますね~(^^)
是非皆さん動物を飼って癒されてください♪
以上
ワンコでした~!!!!!!!!!!

’14 秋新歓情報

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秋新歓やります!

開催日時・場所は上野のビラにある通り

10/17,10/24の両日、18時半から北大教養棟のE218で行います。

内容はサークル紹介と今年制作した映画の上映です。

上映作品は

10/17(金)

『のら』 左合はるな監督 21分31秒

『君はヒーロー』 社本遥監督 10分50秒

10/24(金)

『おしまいの時代母』 高橋拓真監督 17分50秒 予告編

『潔癖男』 原風海也監督 9分47秒

です。上映会終わったら食事も有りますよ。映画やカメラに興味ある人も興味ないけど暇な人も是非待ってまーす。

【秋新歓ブログリレー企画】巨大生物図鑑!!!(高峰)

こんにちは。高峰です。この間副部長になりました。

映研幹部になったことだし、ブログにも映画の話を書いていこうと思いま…………………

…………せん!!!!

今回は僕の幼稚園時代からの愛読書を紹介しようと思います!

『巨大生物図鑑』デイビッド=ピーターズ作/小畠郁夫監修

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これまで地球に存在した、そして今も存在している巨大生物がイラストになって迫ってくる図鑑です。

確か僕の誕生祝に叔母がプレゼントしてくれたものですが、この本、どこが凄いかというと《全イラスト実物の1/22.5に完全縮尺》されているところ!!

「本を、目から約45㎝離してみよう。すると、この本に登場しているすべての動物たちは、実物を10m離れたところから見た大きさになる。」(作者)

しかも同じ縮尺の人間の男女のイラストが全ページにのっています。なんて想像力を刺激してくる作りなんでしょう!

では早速ページをめくっていきますね。

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世界一長身の男性(当時/272㎝)からスタートです。

イラストだけでなく、その生物のデータ、豆知識も豊富に記載されています。小学生のとき、この図鑑から得た知識をトリビアの泉に投稿していたのを覚えています。結果は不採用でした。

 

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これはインドコテリウム。これまで地上に現れた哺乳類の中で最大のものです。サイの仲間だが、角は無く、性質もおとなしいそう。確かに間抜けな顔をしていますね。

 

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ジュラシックパーク3のコンビ、ティラノサウルスとスピノサウルスです。見開きからはみ出すようになってきましたねえ。イラストは次のページに続いてるので安心してください。

 

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竜脚類(首の長い恐竜)になってくると折込を広げないと全長が見えません。

イラストはマメンチサウルスです。

大口開けてバカみたいなポーズをとってるのはケツァルコアトルス。一応アステカ神話の神様の名前がついている翼竜です。

 

 

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人間のカップルは海にも入ります。実際こんな生き物に海中であったら失禁&失神でしょうね。

イラストはかの有名なダイオウイカ。クラーケンのモデルです。こないだNHKが生きた映像の撮影に世界で初めて成功していましたね。冷たい目が印象的でした。

余談ですが、イカの眼というのはその脳の処理能力を超えた高性能さを誇るそうで、一説にはイカは宇宙人が地球の探査に送り込んだ生体マシーンだとも言われています。メトロン星人か?

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シロナガスクジラです。やはり超巨大。全長30mですからね。縦にしたらビル7~8階!ステラプレイスぐらいあります。

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ただ残念なのは、シロナガスクジラが「すべての時代をつうじて、もっとも体が大きく、もっとも重量のある動物」であること…。地球史上最大の動物が現在いるなんて、見ようと思えば見られちゃうなんて…ロマンがないとは思いませんか?

長い長い地球の歴史、コイツよりもっと大きな、100m級の生き物だって居たはずです。居ていてほしい。僕は信じています。

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最後の写真はステラ海牛。彼は幼稚園時代の僕に強烈な印象を与えました。1700年代まで地球上に存在していたんですもの。

アラスカ半島とロシアのチュクチ半島の間、ベーリング海峡周辺でのんびり過ごしていた彼らは、1742年にこの地にやってきたドイツ人医師、ゲオルク=ヴィルヘルム=ステラーに発見されてのち、1770年には絶滅してしまいました。乱獲によって。

人間に発見されてからわずか28年で絶滅させられた生き物…。このエピソードは幼稚園生の僕に、人間の身勝手さ、傲慢さ、地球上の生物種の尊さを教えてくれた………

………………………なんてことはまったくありませんでした!!!!!!

当時絶滅した生物といえば恐竜ぐらいしか知らなかった僕は、「300年前にいなくなったなんてニアミスじゃん!もうちょっと早く生まれてれば見られたのに~~」と非常に悔しく思ったのでした。

このステラ海牛に限らず、ニュージーランドのモア、マダガスカル島のエピオルニスなど、近世以降に人間に滅ぼされてしまった生き物にはもの凄い憧れを感じます。人は手が届きそうで届かないものに惹かれちゃうんですね。

 

まだまだいっぱい巨大生物はいますよ!全79Pですからね。

読みたい人は高峰の家までどうぞ!!!

 

 

【秋新歓ブログリレー企画】狂い咲きサンダーロードの話(番場)

こんばんは。部長の番場です。ブログの不具合が直りまして、今日から秋新歓に向けてブログリレー始めます。一発目なので普通に映画の話をしますよ。

狂い咲きサンダーロードという映画の話です。↓予告編

あらすじ

幻の街サンダーロード。街中の暴走族が集まり、警察の圧力で、「愛される暴走族、になろう」ということで、グループの解散の会議が開かれていた。“魔墓狼死”のリーダー・健もその中にいた。そこへ、“魔墓狼死”の特攻隊長、仁が仲間を連れて現われ、出席者をメッタ打ちにしていった。仁は権力に屈服する暴走族に我慢がならなかったのだ。サンダーロードは仁たちの天下となった。一方、これを心よく思わないグループは報復に出た…(映画.com)

 

監督は当時日大の学生だった石井聰互。卒業制作としてこの映画を作ったのだといいます。当然自主制作映画なので映画会社の協力なしでオールロケ、予算も機材も人材も経験も圧倒的に不足した中で撮影されました。小道具をそこら辺から無断借用してきて使う、拾ってきた廃材やゴミで美術を製作(泉谷しげるが担当)、機材車をあろうことかカースタントに使ってブッ壊すといった、嘘なんじゃねぇかと思わずにはいられないような逸話がてんこ盛りです。

そんな撮影を経て出来上がった肝心の映画本編は、不良中学生が考えたようなストーリーと無茶苦茶な動きをみせるカメラ、音声に至っては台詞と口の動きが合っている箇所のほうが珍しいという、技術的にはとんでもなく下手な映画になりました。そりゃそうだ。しかし。

確かに粗を探せばそこら中に見つかります。ですが、逸話に見える現場の狂騒をそのままスクリーンに持ってきたかのようなテンションの高さと、魔墓狼死(まぼろし)特攻隊長の仁さん以下濃厚すぎる登場人物たちが吐き出すパンチラインの数々、そしてクライマックスの大殺戮から暑苦しくも感動的なラストに僕は完全にやられました。こんなに熱量のある映画は観たことがなかった。確か大学1年の前期のことです。学生映画でこんなやばいのができるのかと。

卒業制作にもかかわらずこの映画は劇場公開され、石井聰互の商業映画監督作品第1号となりました。この作品が公開された後に学生映画出身の監督が多数現れて、その後の日本映画界をリードしていくことになります。この作品がそれまでの日本映画にカチコミをかけ、見事にその潮流を変えてしまったわけです。なんて映画だ。

観ると「自分でも出来るんじゃないかな」と思わせてくれる、元気が出る映画です。見ていないという方は是非。ファイトクラブとスカーフェイスも是非。では。

 

 

 

 

「スクワーム」レビュー(池田)

スクワーム(原題:Squirm)

予告編

1976年アメリカ

監督、脚本:ジェフ・リーバーマン

原作:リチャード・カーティス

製作:ジョージ・マナス

音楽:ロバート・プリンス

撮影:ジョセフ・マンジーン

出演:ドン・スカーディノ、パトリシア・ピアシー、R・A・ダウ、ジーン・サリヴァン、ピーター・マクリーン、フラン・ヒギンス、ウィリアム・ニューマン他

あらすじ

1975年9月29日、ジョージア州フライクリークを襲った大嵐。強風でちぎれた電線が落下し地面に電流を流した。その日から不可解な怪死事件が続発。原因は電流により狂暴化したゴカイの群れだった。

レビュー

リチャード・カーティスの小説『スクワーム』の映画化。”squirm”は「もがく、這う」という意味。大量のゴカイ(ミミズに似た生物)が画面中を埋め尽くす。

最初の方は、喫茶店の飲み物にゴカイが混入したり、腕を噛まれたり、白骨死体が出るレベル。中盤あたりからは死体のシャツを脱がすと体内で蠢く、シャワーの穴から出てくる、足の踏み場も無いほど大発生など、町の住人はパニック、気持ち悪いシーンが続く。顔の皮膚にゴカイが入りこむのは、特殊メイクアーティスト、リック・ベイカーの手腕が発揮されている。

ゴカイのクローズアップは本物が使われており(一部はたぶんゴムホース)「シャー」だの「ピギー」だの変な鳴き声をあげ現実離れ。

ラストはなんとも不気味である。住民はほぼ全滅してしまったのだろうか。

生物パニックでは名の知られた作品だが、グロさは以前レビューしたナメクジ大行進『スラッグス』の方が上回っていると思う。

豆知識

原作には、庭師ロジャー(影の主人公はこの人だと思う)の幼少期のある壮絶な体験が書かれているが、その場面はカットされた