「スクワーム」レビュー(池田)

スクワーム(原題:Squirm)

予告編

1976年アメリカ

監督、脚本:ジェフ・リーバーマン

原作:リチャード・カーティス

製作:ジョージ・マナス

音楽:ロバート・プリンス

撮影:ジョセフ・マンジーン

出演:ドン・スカーディノ、パトリシア・ピアシー、R・A・ダウ、ジーン・サリヴァン、ピーター・マクリーン、フラン・ヒギンス、ウィリアム・ニューマン他

あらすじ

1975年9月29日、ジョージア州フライクリークを襲った大嵐。強風でちぎれた電線が落下し地面に電流を流した。その日から不可解な怪死事件が続発。原因は電流により狂暴化したゴカイの群れだった。

レビュー

リチャード・カーティスの小説『スクワーム』の映画化。”squirm”は「もがく、這う」という意味。大量のゴカイ(ミミズに似た生物)が画面中を埋め尽くす。

最初の方は、喫茶店の飲み物にゴカイが混入したり、腕を噛まれたり、白骨死体が出るレベル。中盤あたりからは死体のシャツを脱がすと体内で蠢く、シャワーの穴から出てくる、足の踏み場も無いほど大発生など、町の住人はパニック、気持ち悪いシーンが続く。顔の皮膚にゴカイが入りこむのは、特殊メイクアーティスト、リック・ベイカーの手腕が発揮されている。

ゴカイのクローズアップは本物が使われており(一部はたぶんゴムホース)「シャー」だの「ピギー」だの変な鳴き声をあげ現実離れ。

ラストはなんとも不気味である。住民はほぼ全滅してしまったのだろうか。

生物パニックでは名の知られた作品だが、グロさは以前レビューしたナメクジ大行進『スラッグス』の方が上回っていると思う。

豆知識

原作には、庭師ロジャー(影の主人公はこの人だと思う)の幼少期のある壮絶な体験が書かれているが、その場面はカットされた

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