はじめまして!1年目の波です。
私が今回紹介する映画はデビッド・フランケル監督作品の「プラダを着た悪魔」です。
あらすじはジャーナリストを目指す、ファッションに興味のないアンディ(アン・ハサウェイ)が人事部に紹介されて採用されたのは一流ファッション誌”RUNWAY”の伝説のカリスマ編集者、ミランダ(メリル・ストリープ)のアシスタント。しかしミランダはこれまでに何人もをクビにしてきた鬼上司!まさに”プラダを着た悪魔”。そんなミランダの元でアンディが日々奮闘し成長していく物語です。
かなり有名な作品なので世界中の人のバイブルとなっているのではないのでしょうか?私もそのうちの1人です。
この映画を語る上で欠かせないポイント。それは…”ファッション”と”NY”です!
登場人物のファッションが本当に素敵なんです。同監督作品の「マイアミ・ラプソディ」や「セックス・アンド・ザ・シティ」でも衣装を担当したパトリシア・フィールドはそれぞれのキャラクターに合わせてスタイリングをされていて、例えばアンディのアシスタントとしての先輩、エミリーは赤毛に独特なメイクとVivienne WestwoodやRICK OWENSなどのブランドを合わせた、ファンキーで個性的なスタイル。ミランダは主にビンテージのアイテムを合わせた、クラッシックで上品な独自のスタイル。
特にアンディの、仕事や周囲に対する考え方と共に大きく変化するファッションには目が離せません!映画でアンディが着た衣装はなんと65着!当時の流行を先取りしたトレンド重視のスタイルとなっています。
舞台は主に”NY”なのですが、この映画をプロデューサーのウェンディ・フェネルマンは「NYへのラブレター」だと表現するほど、活気に満ちたNYの街並みが印象的に映されています。
NYの街並みを闊歩するアンディの衣装が移り変わるシーンは何度見てもわくわくしますし、この映画の魅力がよく伝わります。
ついでに私の好きなシーンをいくつか紹介したいと思います!
1つ目はやっぱりオープニングのシーンですね!KTタンストールの「Suddenly I See」という曲と共にミランダのスタッフ、通称「コツコツ族」(歩く度にヒールの音がコツコツなることから)とアンディの朝の支度の様子が流れるシーンなのですが、コツコツ族の下着の履き方までもが洗練されていて本当にオシャレ!靴が印象的に映されるのですが、これは監督の「靴がダメなら服もダメ」という意識から来ている演出です。このシーン以外にも靴が強調されているカットがあるので是非意識して観てみてください!
2つ目は「ブルーセーター」のシーンです。手持ちのカメラが使われていてドキュメンタリーのようなカメラワークになっているので、よりファッション業界の緊迫感やミランダが単に意地悪で人使いが荒いだけではなく、いかにやり手で功績を残して来た人物であるのかが伝わるシーンとなっています。観た際に「あ!このシーンか!」と思い出してくれたらうれしいです☺︎
この映画の主人公はアンディですが、物語が進むにつれて現れてくるカリスマ編集長ミランダの内面、厳しいビジネスの世界でトップに立つ女性の難しさの描写もこの映画の魅力です。
3つ目はアンディがミランダを失望させてしまい落ち込んでいる時にミランダの右腕として働くナイジェルから説教を受けるシーンです。ここでのアン・ハサウェイの表情の演技が素晴らしく、アンディのセリフはほとんどないのですが、2人はまるで会話をしているような印象を与えます。このシーンのあとに激アツな展開があるのも含めて好きです。
加えて小ネタのようなものも紹介したいと思います✌︎
①アンディと家族との写真に写っているお母さんはアン・ハサウェイの本当のお母さん。
②ファッションショーのシーンで実際にデザイナーのヴァレンティノがカメオ出演している。
脚本も素晴らしく、印象に残るセリフがたくさん出てきます。その中の一つだけ紹介します。それはナイジェルがアンディに向けて言った、「仕事ができるようになると、プライベートが崩壊するよ。昇進のタイミングだ」というセリフです。
アンディは犠牲と共に前進していきます。20代前半の変化していく様々な人間関係の大変さに共感し勇気をもらえます。
まだ観たことがない方はもちろん、観たことがある人も今一度「プラダを着た悪魔」を是非観てみてください!ストーリー、カメラワーク、衣装、脚本、音楽、演技…。映画の醍醐味がギュッと詰まった最高の作品です!
こういった文章を書くのは初めてなので長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!
That’s all.