2024年度春新歓ブログリレー#1

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ブログを見ていただきありがとうございます。
今日から、映研恒例の「ブログリレー」をやっていきたいと思います。部員の人たちが、映画を1人一本ずつ紹介していくという試みです。初回は映研部長の文章です。

こんにちは、北大映画研究会部長、工学部三年の中西です。私が紹介する映画は『ウォールフラワー』です。この映画、ジャンルは学園モノで王道といってもいいような学校のエモい雰囲気が味わえます。

 主人公のチャーリー(ローガン・マーラン)は小説家志望の16歳で、同級生や上級生からきつく当たられ、孤立していた。高校生活お先真っ暗かと思われたその時、陽気でクレイジーなパトリック(エズラ・ミラー)と美しくて奔放なサム(エマ・ワトソン)という兄妹と出会ってから物語が回りだす。
パトリックはいい意味でクレイジーという言葉がピッタリな人で、笑顔がとても謎めいている印象を僕は受けました。エズラミラ―という俳優を今まで知らなかったのですが、素人目にも分かる演技力でパトリックをとても魅力的なキャラクターに仕上げていました。彼はゲイで、チャーリーは彼が他の男子生徒とキスをしている場面を目撃してしまうことでそれを知るわけですが、パトリックは慌てることなく冷静に対応します。さらに、チャーリーが親友を自殺で亡くしたことをサムに告白すると、それを知ったパトリックはパーティー中の皆でチャーリーに祝杯を上げるように促します。そう、彼はクレイジーな振る舞いをしつつもかなり大人なのです。この人たらしな感じが僕は好きでたまりませんでした。
サムはひたすら可愛いです。
印象的なシーンをいくつか紹介したいと思います。

まず、チャーリーとパトリックとサムが軽トラで夜道を走っているシーンです。車内では洋楽が流れていて、サムは名も知らない音楽をひどく気に入り、テンションが上がります。パトリックにトンネルに入るように懇願して、パトリックはこれを了承。軽トラはオレンジ色のライトが鈍く光るトンネルの中に入ります。サムは荷台にスッと移り、全身で風を感じるように両手を広げてタイタニックのあのシーンのようなポーズをとって気持ちよさそうに夜を味わいます。その様子が今を全力で楽しんでいるように感じられて自分もいつかやってみたいと思わずには居られませんでした。そんなサムの様子と楽しそうにドライブするパトリックを見て、チャーリーが言った「無限を感じる(I feel infinite)」という台詞は完璧にその状況を捉えており、これもまた印象的でした。
もう一つ印象的なシーンを紹介します。パトリックと彼の仲良し、「ルーザーズ・クラブ」の面々とのパーティーでの一シーンです。パトリックはゲイであることを公言しており、仲間のうちでは皆知っています。そんな状況と彼の信用ありきのジョークをかますシーンが印象的でした。場を盛り上げるために彼は、仲間内の女の子のひとりとキスをするというのです。そして本当にキスをすると、周りからはうわぁ…みたいな盛り上がりがありました。ここではやすような感じにならなかったのは周りからパトリックが男が好きであることを十分に理解されているからで、そういうのが反応で分かるのが面白いシーンだと思ったので紹介しました。ここでもパトリックの人望がみてとれますね。
ここまで紹介してきました『ウォールフラワー』、106分とちょうどいい長さで観られるとてもオススメの作品となっております。

機会がありましたら是非観てみて下さい!

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