ポーランド映画を観に行こう!(ナカミチ)

昨日の上映会に来てくれた方々、ありがとうございました!
映研ってなんだか面白そうって思ってくれた方が一人でも多く入ってくれると嬉しいです。
突然ですがなんと北大でポーランド映画の特集上映がこの土日に行われます。
映研部員にはメーリスで回してあるのですが、一応ブログにも載せときます。
映研に興味があるという新入生の方も大歓迎!ぜひ参加を!
以下メーリスからのコピーです。

16日の鑑賞会は福本の家とアナウンスしましたが、ポーランド現代映画セレクション2004-2009が土日に開催されるということでそっちに映研で行きましょう!
当日一応全員揃ったか確認したいので参加者はメールください。
16日(土)、12時45分学術交流会館前集合(北大正門から入って左側に見える建物)で!
「裏面」(2009年、ボリス・ランコシュ監督)と「救世主広場」(2006年、ヨアンナ・コス=クラウゼ、クシシュトフ・クラウゼ監督)を観ようと思います。
料金は学生1本500円です。
加えて金曜にはこのイベントの一環でワークショップが開かれます。
俺は参加するつもりなので映研部員だったらぜひ参加を!(登録・参加費不要!!)
上映日程とワークショップの詳細は以下に!
http://sapporocinema.net/report_detail.php?ID=796

魅惑の似非楽園音楽(ナカミチ)

やっぱりこの人すげえ人だなと思うアーティストがいて、その名をLuke Vibert(ルーク・ヴァイバート)といいます。全く映画と関係のない話になるのですが、今回は新歓時期ということも無視してこの人の音楽についてYouTubeを多めに使いながら書いていこうと思います。
Luke Vibertは1973年生まれ、イングランド、コンウォール出身のテクノミュージシャンです。彼の音楽性は良い意味で「無節操」という言葉が一番似合います。テクノ、ハウス、ドラムンベース、ディスコ、ブレイクビーツ、ジャズを行ったり来たり、変幻自在で、Luke Vibertの他にWagon Christ、Plug、Amen Andrews、Butler Kiev、Kerrier Districtなど複数の名義を使い分けており、気付いたら新譜出てたという状況が頻発するアーティストです。
初期はリアルタイムで彼の音楽を聴いていなかったので正しいことは言えないのですが、最初はアシッドテクノあたりの曲が騒がれるようになり、次第にそのほかのプロジェクトも注目されるようになっていったようです。Mo’Wax、Ninja Tune、Warp、Rephlex、Planet Mu、Rising Highなど様々なレーベルと契約しており(しかもどれも名レーベル!)、テクノ界での注目度の高さが窺えます。
嘘か真か、「ジュースをこぼしてキーボードを壊したとき以来、サンプラーのみで作曲を続けてきた」と言っているくらいなのですが、サンプリングセンスが他の追随を許さないレベルで、楽曲を解体し再構築するということに関してはグリッチが登場する前から一人ずば抜けた能力値でした。
ぐだぐだ説明するより実際に曲を聴いた方が早いと思うので代表曲や個人的に好きな曲を以下に。

2003年『YosepH』収録。アシッドな感じを全面に押し出した楽曲。Warpからのリリース。

2009年『We Hear You』収録。数え切れない数の楽曲からのサンプリングを使っており、無数の「声」がひとつになっていく様は感動的ですらある。

The Ace of Clubs名義。2002年『Classid Trax』収録。フロア向けという感じ。冒頭部分のネタ元はFunkadelicのあの名曲。

Kerrier District名義。2004年『Kerrier District』収録。シカゴハウスっぽい怪しい感じのあるディスコ曲。

Wagon Christ名義。2004年『Sorry I Make You Lush』収録。こちらも無数のサンプリングで構成されている。音楽好きほど泥沼にはまるネタ使いが素晴らしい。

2000年『Stop The Panic』(スティールギターの名手BJ Coleとのコラボ作)収録。ハワイアン・ブレイクビーツという、もう何が何だか分からないジャンルの曲。というかジャンル付けをする意味が無い。

同じく『Stop The Panic』収録。こちらもサンプリング主体。細部でヒップホップ的な要素やスチールギターを導入していながら全体的にはジャズっぽい感触に仕上がっているという不思議な曲。
ここまで全部聴いてくれるといかに変幻自在、かつセンスの高いアーティストであるか一目瞭然だと思います。つい最近リリースされたWagon Christ名義での新作もかなり良かったです。というかほとんどのリリースが佳作以上で、どれを聴いてもがっかりしないのがすごいなぁと常々思っています。
次回は「映研ではどうやって一本の映画を完成させているか」か、もしくはまた音楽について何か書きます。

コッピの餅つき(ナカミチ)

一度書いた記事を操作ミスで全て消してしまい泣く泣くもう一度書いています。デジタルなんて嫌いだ。
「木工用ボンド」を読んでから心のザワザワが落ち着かず、映研のブログをツシマさんの個人ブログにしてはならない!と息巻いて3トンくらいある重い腰をようやく上げました。部長のナカミチです。
音楽の話くらいしか書けそうにないので音楽の話で書こうと思っていましたが、急性のめんどくさい病が発症したので今回は2月24日から28日の間にボランティアスタッフとして参加したゆうばり国際ファンタスティック映画祭について書いてみようと思います。映研から参加したのは自分とコンノの2名。総評から言うと「最高!」に尽きます。細かく書くとボリュームが半端無いことになるので要点だけ書きます。
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一日目。
プレミアで『塔の上のラプンツェル』を鑑賞。ディズニー50作目という記念すべき作品らしいのですが、ラストがどうしても許せず客席にべったりとくっついた自分のケツの方に意識が向かってしまいました。「ディズニーだったらこういうオチでいいかな?」感に血反吐を吐きたい。観客を馬鹿にしないで欲しい。映像をグレードアップして良くある話のリメイクをしただけでは。
夜には餅をつくキム・コッピさん(『息もできない』)を鑑賞。通訳の方が北大の先輩らしく、その方伝いでキム・コッピさんと写真を撮りました。なんとしても映研部員に自慢したいので「写真見せて」と一声かけてください。
二日目。
用事があり一時札幌に帰還。
夕張に帰ってきた後、『宇賀那健一短編作品集』『処刑剣 14BLADES』を鑑賞。『処刑剣』は突然重要キャラ?なのかな?みたいな人が殺されたり、ストーリーの繋がりが分からなかったり、「そのくだりもういいから」と言いたくなるほど何度も何度も幼少時代の記憶をフラッシュバックさせたり、盗賊の衣装がパイレーツ・オブ・カリビアン風であったりと、楽しいエンターテイメントでした。
三日目。
『オードリー』『YOU+ME=LOVE』『此の岸のこと』『ヤクザ編集』『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』を鑑賞。
『YOU+ME=LOVE』はお気に入り。無敵のダサ男が主人公。ダサ男は無敵なので人生が嫌になって首を吊っても手首を切っても死ねません。そんなダサ男が女の子に出会って…というお話。
『スコット・ピルグリム…』は最高に笑えたので劇場公開されたら映研部員で観に行きましょう。
四日目。
大林宣彦監督の対談もあったので『HOUSE』を鑑賞。かなりトんでいる映画だと思いました。スタッフ疲れのせいで中間部分を寝てしまったので必ずいつかまた観ます。
『わさお』の冒頭部分のみ、『Shinda Gaijin』を鑑賞。『Shinda Gaijin』主演の藤崎ルキノさんがウェイター服で登場。かなり可愛かったので一緒に写真を撮ってもらいました。
東京フィルメックス最優秀賞『ふゆの獣』をラストしか観られなかったのが残念。スタッフとして外から音を聞いているだけでもすごさが伝わってきた作品でした。
五日目。
グランプリ受賞作『エイリアン・ビキニの侵略』は35万円で制作されたらしいが、あのクオリティで35万円は素直にすごいと思った。女の人をあれだけエロく描けたらもう素晴らしいんじゃないでしょうか。オ・ヨンドゥ監督には期待。
ゲストを送るさよならビュッフェでは、ゲストと一般人の距離が極端に短く、というかほぼゼロに近く監督達と普通にコミュニケーションがとれました。林海象監督、アレックス・パイエ監督、井口昇監督と写真が撮れて大感激です。
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『私立探偵 濱マイク』監督・脚本、今映画祭の審査委員長である林海象監督と。
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『片腕マシンガール』監督・脚本、『ロボゲイシャ』監督・脚本の井口昇監督と。
自分は写真を撮られるときにいつも同じポーズをしていることが発覚しました。
夕張はざっとこんな感じでした。あまりにも量が多く内容が関西風のうどんくらい薄味になってしまった感は否めませんが、関西風うどんが好きな人だっているはずと信じて良しとしましょう。詳しい話はナカミチに直接聞けばいいんじゃないかな!
余談ですがやっと『息もできない』観ました。若干ネタバレになるので観てない方は注意を。
なんとも言えない後味を残す作品。個人的にはかなりグッと来た。現代的な家族の在り方を描けている気がする。ほぼ崩壊しつつある家族でもやっぱり家族は大事なんだって伝えてくるパワーがすごい。なんなんだろう、このパワー。
皮肉にも暴力にまみれたサンフンによって家族のような温かい人間関係を生むことができたのだが、ヨニの兄ヨンジェがラストでサンフンとダブらせられている。もちろんヨンジェがサンフンのように関係を構築する可能性も秘めているわけで最後のヨニの表情がその複雑さを物語る。
自分の監督作『インスタント葬』が完成しました。反省点が多く次作に向けて学ぶところが多かったです。キャスト・スタッフなど協力してくれたみんなに感謝してます。
現在次回作を構想中です。映研部員でない人も撮影が楽しかったらまた協力してください。
次回こそ音楽で書きます。