2024年度春新歓ブログリレー#13

61jrP0tBWnL._AC_UF894,1000_QL80_皆さん、こんにちは。映画研究会1年の三野です。
私が紹介する映画は、2019年に公開されたアメリカのサイコスリラー映画「ジョーカー」です。「バットマン」シリーズに登場するジョーカーの原点を描いた作品で、知ってる方も多いのではないでしょうか。

ゴッサムシティという荒廃した街で、派遣ピエロとして働いているアーサー・フレック。稼いだわずかなお金で年老いた母親と共に慎ましく暮らしていました。アーサーには一流のコメディアンになるという夢がありましたが、彼は脳に疾患を抱えており、発作的に笑いだしてしまいます。病と孤独感に苦しむ彼に社会は冷たく、アーサーは徐々に人生に絶望していきます。それと同時に、次第に狂気の道化「ジョーカー」への変貌が始まり、いかにして心優しいアーサーが最終的に伝説的な悪役ジョーカーとなったのかが描かれています。

私が特に好きなシーンはやはり、ジョーカーとなったアーサーが踊りながら階段を下りていくシーンです。とても有名な場面なので、本編を見たことがなくてもこのシーンは知ってるという方もいることでしょう。映画では、ジョーカーになる前のアーサーが苦しそうに階段を上っていくシーンがありますが、ジョーカーは愉快でたまらないというように階段を下っていきます。まさしくアーサーが堕ちていくのを表現していますが、なんとも言えない甘美さがあります。

10月に最新作が公開されるそうです。楽しみですね!見ていて胸が締め付けられる作品ではありますが、とっても魅力的なので、機会があればぜひ見てみてください!
以下ネタバレ注意です。。。

もう一つ、ラストのシーンは賛否両論ありますが、私はとても印象的で気に入っている場面です。
病院でアーサーがカウンセリングを受けるシーンで、今までの物語はアーサーのジョークであったということが明かされます。最後にアーサーがカウンセラーに「君には理解できないさ」と言うのですが、このセリフは、今まで他人と寄り添って生きることを望んでいたアーサーが、理解されることを拒んだということではないでしょうか。つまり、どこまでが現実でどこからが妄想であったのかはわかりませんが、どちらにせよ、アーサーがジョーカーとして完成していることを示唆しているように感じました。これはもちろん私の考察に過ぎないので、様々な意見があると思います。ご覧になった方、ぜひあなたの考察も聞かせてください!

ここまで読んでいただきありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください