こんにちは、文学部一年の奥田晋張です。私が紹介する映画は「ワイルド・スピード MEGA MAX」です。私が好きなワイルド・スピードシリーズの中でも一番気に入っている作品です。ワイルド・スピードシリーズの概要も踏まえながら紹介していきたいと思います。
日本でも多くファンを持つ本シリーズ。その魅力は何と言ってもカーアクションの格好良さではないでしょうか。ですが、車好きはもちろんのこと、車に全く詳しくない人でも十分楽しめる作品になっています。続編が制作されるたびに深堀りされていくそれぞれの登場人物やストーリー自体の面白さなど、たくさんの魅力があるシリーズです。
第1作目となる「ワイルド・スピード」は2001年に公開されました。続く「ワイルド・スピードX2」、「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」を合わせた初期三部作はストリートレース(公道を使った違法レースのこと)が作品の主軸に置かれます。第4作目から2023年に公開された最新作に至るまではアクション映画としての要素が強くなり、CGなどの演出効果も積極的に使われるようになります。
今回紹介する「ワイルド・スピード MEGA MAX」はシリーズ第5作目に当たります。超大雑把なあらすじとしては、指名手配犯として追われることになった主人公らが凄腕のドライバーたちを招集してチームを組み、リオの悪徳実業家の闇金を奪って自由を手に入れようとする、という話になっています。ワイルド・スピードシリーズの面白さの一つは、現実ではまず起こり得ないような奇想天外さにあります。私はこの突き抜けているところにハマりました。他の作品の「ワイルド・スピード SKY MISSION」ではガラスを突き破って車でビルからビルに飛ぶシーンまであります。映画の見方は人それぞれだと思いますが、私は映画のリアリティに関してはあまり気にしない人間です。難しいことを考えずに頭を空っぽにして没頭できるという点でも本シリーズは優れていると思います。私がシリーズの中でこの作品が一番好きなのは、彼らのチームである”ファミリー”の団結感、チームワーク感が最も色濃く出ているように感じるからです。
シリーズ全体を通して、主人公らのグループを彼らはファミリーと呼びます。以降の物語でも重要になってくるこのファミリーですが、初めて本格的に結成されたのがこの作品です。ファミリーの中心的人物がヴィン・ディーゼル演じるドミニク・トレット。ドミニクのファミリーへの深い愛、そして彼を支えるファミリーの仲間たちという関係性が以降の作品で描かれていきます。
皆さんは心から頼ることのできる友人を持っていますか?友人に対して間違っていることは間違っているとはっきり言えますか?血の繋がっていない仲間をファミリーと呼び、背中を預け合う彼らの間には一種の愛情があるように感じます。友情を超えた愛情。そんな感情を抱ける友人を持ちたいなとシリーズを見るたびに思わされます。
今回は「ワイルド・スピード MEGA MAX」を取り上げましたが、ほとんどシリーズ全体の紹介になってしまいました。ぜひ本作品だけでなくシリーズを最初から見てみてください。公開順と作中の時系列が一部前後しますが、個人的には時系列順で見ることをお勧めします。読んで頂きありがとうございました。