春新歓ブログリレー#2

こんにちは!来学期から三年になる映研の阪下です。

映研についての詳しい紹介は前回のブログに任せるとして、さっそく新入生へのアドバイスを。

それは、ちょっとでいいので良い椅子を買うことです。自粛生活が長引き、さらにオンラインで授業が開始されると、否が応でも自室の椅子に座る時間は長くなります。ノートパソコンを使えば授業を受けながら一日中布団の上で過ごすことも可能かもしれませんが…ずっと寝転んでいるというのもそれはそれでなかなかにしんどいものです。授業を受けたり、本を読んだり、ゲームをしたり、それこそ映画を見たり…こういった時に、体にあった椅子があるとグッと楽になります。高いものは何十万もしますが…そんなに高いものでなくていいです。ちょっとイイやつぐらいで十分だと思います。ニトリで探してみてください。札幌はニトリだらけなので。

おすすめの映画の紹介です〜!

自分のおすすめは『インヒアレント・ヴァイス』です。ポール・トーマス・アンダーソン監督の七作目で、主演はホアキン・フェニックス。少し変わった探偵モノの映画です。

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時代は1970年、ロサンゼルス、ホアキンが扮するは私立探偵のドック。彼の元恋人シャスタが、ある不動産王の財産を狙うその妻の計略に自身が巻き込まれるかもしれないとドックに告げるところから始まります。その後、話は絡まりに絡まり、転がりに転がり…正直、自分自身もどういう話なのかあまり理解できていません…笑。そして、物語は何が終わったのかもよくわからないまま幕を閉じます…笑笑。話はこんがらがっているのですが、ホアキンが演じる主人公とそれを取り巻くヒッピーや警察たちのやりとりを見ているだけでも楽しめる作品です。サイケデリックでドラッギーな色使い、キマリにキマった登場人物たちを眺めるだけでも満足できる映画なので、ぜひ見てみてください!そして、一度見たならもう一度見返してみてください!より楽しめると思います。

それでは、映研でお会いしましょう~

こんばんは、二年目の阪下です。

一昨日か一昨々日か、雪虫を見ましたー。10月末には雪が降り出すのでしょうか。気温の方もだんだんと寒くなってきて、いよいよ冬ですかねー

早速本題に入るということで、自分のおすすめ映画は「バスターのバラード」です。

監督・脚本コーエン兄弟の西部劇オムニバス映画。「ファーゴ」や「ノーカントリー」のコーエン兄弟監督作ということで、見たことのある方もいるんじゃないでしょうか?

オムニバス映画、しかも西部劇ということで、難解&激シブなんじゃないかといった印象を抱くかもしれません。しかし、そこはやっぱり巨匠コーエン兄弟、133分最初から最後まで楽しませてくれます。一本目の『バスターのバラード』(『バスターのバラード』は最初の一小編の名前でもあり、このオムニバス映画全体の名前でもあります。)は主人公がカウボーイのガンアクション物。かっこいいアクションと斬新なギミックで初っ端から観客のこちら側をぶち上げてくれます。また、その後に続く小編の主人公達は西部劇ではまず注目されることのないであろう面子で、飽きのない作品となっています。

西部劇といえばカウボーイの決闘のようなシーンに代表される男の名誉といったものがテーマのイメージかもしれませんが、この映画の主題は全く別のものです。一本一本が短いオムニバス映画の利点をフルに生かした切れ味バツグンのブラックコメディと重みのあるドラマ、印象的なカメラワークなど、見どころの詰まった作品なので、物語で提示されるテーマを意識してぜひ楽しんでみてください〜

忘れていましたが、この作品はNetflixで見られます。

ではでは~

春新歓ブログリレー#20

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます!

ただいま洗面所を巨大スズメバチに占拠されて風呂から出られない二年目の阪下です。俺は一体どうすればいいんでしょうね。

初めての大学での授業がオンラインなんて、私は本当にこの大学に入学したのだろうか…なんて思ってしまうかもしれませんが、気を強く持っていきましょう。自分からのアドバイスはタイピング速度をあげることです。小さなことですが、入力速度が上がると、レポートなどの課題を早く終わらせられるので自分の時間を多く取れるようになります。一年生のうちに書くレポートなんて文字を打ち込む時間が8割ですからね。まあ、オンライン授業になると出欠確認がわりに課題を出す先生が増えるので、ほっといても勝手に速くなるかもしれませんが。

で、映画なんですが、僕は「フランシス・ハ」という映画をおすすめします。image.html

かっこいいポスター。主演はグレタ・ガーウィグで、アダム・ドライバーも出てきます。二人とも今をときめく人気俳優ですね。

主人公フランシス(27)が憧れのプロモダンダンサーを目指してニューヨークで奮闘する生活を描いた青春もの(主人公の年齢的にそうは言えないか…?)作品です。三十路に差し掛かった主人公、同世代の知り合い達はなんだかんだいって生活を落ち着けようとしているそんな彼女は、彼氏にフラれ、友達とのルームシェアも解消、所属していたバレエ団のチームからも外されてしまいます。散々な目に遭う主人公は、そんなままならない状況に対してどう対処するのか?ストーリーはもちろん、音楽や登場人物の喋り方など、ちょっと変わった作品ですが、86分とそんなに長くないので是非楽しんでみてください。

それでは、出歩けるようになったら映研にきてみてください。楽しいですよ。

自分はいまからハチと格闘してきます。

趣味ブログリレー#3 待望の新作

こんにちは、一年の阪下です。

趣味というお題で渡されたバトンですが、このお題はなかなか難しいですよね。というわけでここ最近待ち望んでいるものの話を書こうと思います。映画の話は新歓ブログのほうで書くとして、ここではガチガチにゲームの話を。「映画」研究会ですけど、許してください…

突然ですが、「ゲーム」と言われてどんなものを思い浮かべますか?Switch、PS4、スマホのやつ等々…その媒体は様々ですが、ことゲームソフトということになると、スマブラ、ドラクエ、FF、龍が如くなど日本発のものを多く思い浮かべるのではないでしょうか。海外発で有名なものといえば…GTAぐらい?最近だとFortniteとかもでしょうか。まあ、ゲームといえば?なんていう問いに答えてくれる人なんてあんまりいないと思いますが、自分の考えはあながち間違っていない気がします。少なくとも映画といえば?という問いに対して帰ってくる答えの邦画と洋画の比率とはかなり違ったものが得られると思います。

ま、要するに海外のゲームなんてマイナーだよね、ということなんですが、今回はその中でもさらに話題にする人が限られるであろうFPSというジャンルの作品の話をしたいのです。しかもちょっと古めの。その名も「Half-Life」シリーズ。このシリーズの新作が何と16年ぶりに発売されるということで、ちょっくらブログにしてみるかあ、なんて思った次第です。このHalf-Lifeシリーズ、次の新作を含めて計三作品となかなか数は少ないのですが、過去二作ともその革新性と完成度をもって衝撃を与えてきたシリーズなので、その点も踏まえて紹介していきます〜。

シリーズ一作目「Half-Life」(1998)。さっそくなにが革新的だったのかを書くと、そのストーリーテーリングです。FPSというジャンルの特徴は、何と言ってもその視点です。プレイヤーがどの視点からそのゲーム内世界を覗くかというと、FPSの場合プレイヤーが操作しているキャラクター自体の視点からなので、ゲームをプレイすることによって非常に高い没入感を味わうことができます。ですが、この頃のFPSの作品にはストーリーを重視したものがあまりありませんでした。ゲーム内で語られるその物語も、味気なくムービーやカットシーンで説明されるだけ。「敵に照準をあわせて銃をぶっ放せれば楽しいぜヒャッホー!」みたいなのがこのジャンルの主流でした。せっかく一人称視点を採用しているのに、これではなかなかその世界に入り込めません。そこで出てきたのがこの「Half-Life」。「研究所でへんな物質を解析してたらなんか次元の穴が開いてエイリアンが地球に攻め込んできちまったぜ!しかも国は事件をもみ消すために関係者を皆殺ししようとしてるぜ!やべえ!俺も殺される!」というのがだいたいのあらすじで、正直言ってそこまで練りこまれた物語とはいえません。この作品が金字塔と呼ばれているのはその演出にあって、なんとムービーやカットシーンを一切廃し、すべての話がプレイヤーが操作しているその目の前で展開されるのです!これには当時のゲーマー達も度肝を抜きました。主人公ゴードン・フリーマンが遭遇した異常自体の一部始終を、プレイすることでそのまま経験できてしまうわけですから。この演出の方法は一人称視点を採用しているゲームのみならず、ストーリーをその主要な要素に持っている作品全体に影響を与えたと言っても過言ではないほどのインパクトをもって受け止められました。最近流行のナラティブなゲームにも確実に影響を与えています。文章だけじゃ伝わりづらいと思うので、実際にやってみてください!なんて書きたいところですが、このゲーム、98年発売となかなか古い作品なので、なかなかおすすめできないところではあります。しかし、感化されたゲーム開発者の多い素晴らしい作品であるのは確かです。

さて、二作目「Half-Life2」(2004)。これもまた偉大な作品で、なにが偉大だったかというと、物理エンジンの本格的な導入という点です。NPCの表情制御の緻密さという点も同様に革新的なものなのですが、それはまた別の機会に書くとして。物理エンジンの導入、なんて言ってもわかりにくいと思うのですが、要するに斜面にボールを置くと転がるとか、脆い壁に物をぶつけると崩れるとか、単純なところで言うと物を掴んで投げるといった仕組みを組み込んだということです。それまでのゲームにもこれを採用したものはいくつかあったのですが、演出のおまけ程度のものでした。そもそもそれまではこういう条件のときこういう動きをする、というように個別に物体の動作を設定するのが主流でした。で、この2000年代中盤は、物理演算により物体の動きを計算するということをゲーム内で再現する、要するに物理エンジンの導入を行う作品が増えてきた時期でもあります。そういった時代の中にあって、この「Half-Life2」がその完成度により、物理エンジンとはこういう風に使うもんなんじゃい!とお手本を示したような形になります。具体的に説明すると、落ちている廃材を投げて敵を倒す、ドラム缶を転がして壁を崩す、積み上がったものを崩して敵を生き埋めにする、なんて感じに「自分だったらこの局面、こうやって解決するのになー」と考えたアイデアを実行に移せるのです!ゲームというものの根幹の特徴に、提示された世界にプレイヤーが介入できる、というものがあると思うのですが、その介入の度合いを一歩進めることに成功したのがこの二作目です。これもまたのちのゲーム製作に多大なる影響を与えました。最近のもので言うと、例えば「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」などの作品も、直接的にではないにしろ、そのゲーム性に感化された部分があることは間違いありません。こちらは比較的最近のゲームなので全然楽しんでプレイできると思います〜。

で、やっと新作の話に移れるんです。16年ぶりの新作「Half-Life: Alyx」はVR作品となっていて、二作目の前日譚を描いたものとのことです。没入感を重視したシリーズとしては順当感のある進化(VR)とも思えますが、今回も何か革新的な部分があるのではと期待してしまいますね(プレイしていないので何ともいえない)。

次は清水!よろしく〜