こんにちは、映画研究会部長で工学部3年の新田です。今回は僕の好きな映画「地獄の黙示録」について書きたいと思います。
舞台はベトナム戦争。陸軍大尉ウィラードはある任務を命じられる。それはかつては素晴らしい軍人だったが、ジャングルの奥地で現地人を従えるカルトのボスとなっているカーツ大佐の抹殺だった。頼りない哨戒艇とそのクルーと共にベトナムの川を上っていくウィラード。戦争の狂気を目の当たりにする内に、やがてクルーもおかしくなっていく。
というストーリーです。
ゴッドファーザーで知られるコッポラ監督の生み出した大作。主役交代騒動、台風によるセットの破壊、相次ぐトラブルによりついに倒れる監督など、撮影にまつわるエピソードも強烈な作品です。そのような撮影を乗り越えたからこそ、今では戦争映画の傑作として評価されているのかもしれません。
この映画の素晴らしいポイントはいくつもあります。まず、何よりも特筆すべきなのが撮影です。撮影監督のヴィットリオ・ストラーロ(ラストエンペラーなどを担当した大御所)による強烈な映像が見る人の心をひきつけます。その戦争の狂気を十分に伝える毒々しさとジャングル、河といった自然の美しさを両立させた映像は今日のハリウッド大作に引けを取りません。
その極上の撮影が引き立てる様々な印象的シーンが素晴らしいです。ワルキューレの騎行をバックに村を焼き払うシーン。暗闇の中襲撃を受けそれを迎え撃つシーン。夕陽をバックに踊り狂うクルーのシーン。こういった印象にのこる強烈なシーンが続いていきます。
また、俳優たちの演技も素晴らしいです。上記の様々な出来事に直面し神経をすり減らしていく様を見事に演じています。彼らが道中出会う人々もいかれてい面白いです。
どれか一つでもかければ途端にしぼんでしまうが、全てが最高の状態で絡み合いそれが他では見られない迫力を生む大傑作。ここでしか味わえない映像体験があります。約3時間と大作ではありますが、お時間あればぜひ見てみてください。
映画研究会では、随時部員を募集しています。映画好きという人、撮影してみたいという人大歓迎です。ぜひ来てください!