春新歓ブログリレー#8

北大映画研究会のブログを覗いてくれた方、こんにちは!北大文学部新三年生のきゃないと申します。

去年まで新歓のSNS広報をバチバチに気合入れてやっていた反動で今年はだらっとしているうちにブログリレーの期日を大幅にブチ破ってしまいました。

本当にごめんなさい。大学はけっこう時間に厳しいシステムになっていて、履修登録や提出期限など、ちょっとしたポカミスで平気でヤバいことになったりするので気をつけた方がいいです。こういうところからリスクは忍び寄るのだぞ、俺。

せっかくブログまで来ていただいたので、北大映画研究会がどんなサークルであるかについてちょっとだけお話ししておこうかと思います。

映画研究会といっても、なにも映画を調査研究しているわけではないんです。もちろん部員は映画好きが多いし映画トークも弾みますが、あくまで主な活動は自主映画の制作。自分たちで一本の映画を作り上げること、です。
難しそう?いや、やってみるとなんてことはないです。入部時点ではほとんどが初心者ですし、そんなに覚えることも多くありません。やってみたい!という初期衝動で飛び込んできても全然問題ないです。映画づくり、たぶん思ってるより楽しいよ。

あとは歓迎会や合宿、忘年会などなどの催しや、一緒に映画を観に行ったり週に一度の例会で話題作についてあれこれ話したり、そんなゆるっとした感じの集団です。
ちょっとでも気になってる方は、ぜひ気軽に新歓のぞいたり、Twitterなどから連絡してみてください。疑問点とかは全然ラフに答えてくれると思いますよ~。

プロモーションはこれくらいにして、本題に入ります。まずは「新入生へのアドバイス」。

新しい環境、履修登録、友達作りサークル選びバイトに一人暮らしのスタートに…入学直後はただでさえめちゃくちゃ忙しいもの。今年はそこにコロナ騒ぎが重なってますます混迷を極めているような感じがありますよね、授業開始遅くなったり。なにがなんだか、どうすればいいんだかわからない!そんな声も多いんじゃないかと思います。

僕の入学直後も同じ状態で、必死に聞こえてくる情報を集めながら毎日どうにか過ごしていたなあと思います。始まったばかりの一人暮らしも慣れないのに段ボールもろくに片付かないうちから、「新歓に行って友達を作って、先輩からの情報も集めた方がいいらしい」と言われればかたっぱしから新歓に顔を出しまくり、「始めはサークルは多めに入っておいた方がいいらしい」と聞けばいくつか掛け持ちしてみたり。

バイトは何がいいらしい、あそこはやめておけ」「授業の選び方はこうして、ここを重要視して…」正解がわからない中を泳いでいくのに必死で、ばたばたと背伸びをしまくっていたような覚えがあります。

新しい日々のはじまりはたいていそういうものかもしれないし、それはそれで楽しく刺激的な日々ではあったんですが、やっぱりちょっと疲れちゃったりもしたなあと思うんですよね。ずっと気持ちが張り詰めていたような気がするし、新入生のみなさんも多かれ少なかれそういう緊張感を持っているのかなと思います。なので、アドバイスはこれにしようかな。

「ほどほどで大丈夫」。

入学直後は初めての環境でいろいろ動かなくてはならない中で、すべて首尾よくこなさなければ…と肩に力が入りがちなのかなと思います。でも実際そんなことなくて、本当にしっかりやらなくちゃならないのは冒頭にも書いた履修登録くらいです。サークルやバイト、友達作りなど他のこともうまくできれば万々歳ですが、それらは後からいくらでもどうにかなります。

大学では聞こえてくる情報のすべてが「踏み外してはならないレール」では全然なくて、ひとりひとりに合った過ごし方を許容してくれる場だと思います。

四月からの新生活、もしすごくすごく頑張ろうとして疲れてしまった時は、自分のペースと精神力を優先して大事にしてあげてください。履修登録して、勉強をある程度きちんとやってればオールオッケー。それ以外はだいたい、ほどほどで大丈夫です。

サークルの新歓ブログらしからぬ方向に進んでしまいそうですが、もう知~らない。もう一個のお題、おすすめ映画紹介します。今回は大好きな『四月の永い夢』。

『わたしは光をにぎっている』などの中川龍太郎監督が2017年に撮った作品です。「三年前に恋人を亡くした女性・初海が、ある日恋人が書き遺した手紙を受け取ったところから過去に向き合い立ち直っていく」というシンプルなストーリーなのですが、初海を取り巻く人々や街、時間の描き方がとても丁寧でうっとりとした美しさがある作品です。

忘れられない過去を抱えて時間が止まったままの初海の単調で穏やかな生活の哀しみをたたえた美しさがとにかく素敵で、彼女が待っていてはくれない時間の流れにもう一度戻っていくまでを繊細に描いていきます。感情の大きな起伏はないものの静かなあたたかさが胸に広がるような映画で、特にラストの引き際が本当に最高。赤い靴というバンドの「書を持ち僕は旅に出る」という曲が劇中で使われていてこちらもとても素敵です。

こんなところで失礼します。よかったら他の人の記事も覗いてみてね。さよなら~。