はじめまして、1年の鎌田です。今回私が紹介する映画は、レオナルド・ディカプリオ主演『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002)』です。
高校生のフランク・W・アバグネイルは尊敬する父が母と離婚すると聞き、ショックで衝動的に家を飛び出してしまう。彼は、生活のため偽造小切手の詐欺を始めるようになる。最初はなかなかうまくいかなかったが、大手航空会社のパイロットに成りすますと誰もがもののみごとに騙された。更に偽の小切手を繰り返し発行し巨額の資金を得ることになる。一方、巨額小切手偽造詐欺事件を捜査していたFBI捜査官カール・ハンラティは、徐々に犯人に迫っていく。
この映画はフランク・W・アバグネイル・Jrが主人公の話であるが、彼は実在する人物であり、この映画で描かれる物語はほとんど全てが事実です。また、この映画では銀行詐欺、パイロット、教員助手、医師、弁護士の4人に扮して人々を騙していく姿が描かれていますが、実際には実在したフランク・W・アバグネイルが実際に行った身分詐称の回数の方が多いと言われています。
実話とは思えない展開が続き、次は何に扮して人を騙すのか考察するのが面白いし同時に、彼の逃亡追跡はとても興味深いです。また、実在する彼はわずか16歳から21歳までの間に、詐欺で約400万ドルを稼ぎ出しており、世界26カ国で詐欺を行ったと言われています。巧みに人を騙すフランク・アバグネイルが実在することを知った上で、映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』を観るとさらにこの映画を楽しめると思います。
事実は小説よりも奇なりと言いますが、映画にする上で、「リアルよりリアリティ」を追求するのはノンフィクション映画の宿命で、面白いなと感じます。