サバ読んで82歳(ツシマ)

今まで長い間頑張ってきた家のDVDレコーダーがついに音が出なくなりやがった。まあ、たまにこうなるんだけどね。放置プレイするしかない。VHSが観れないのが痛いが。「どですかでん」観たいのに…。
という訳で最近は専らパソコンで映画を観ております。今日は若松孝二「キャタピラー」、柴田剛「おそいひと」鑑賞。なんて濃い!
まずは「キャタピラー」の感想を。文字や映像の挿入は案外タブー視されるんだけど、この映画はがんがんやってる。思うに、震災があった後で観たからかも知れないけれど、戦争の本当の恐ろしさって、後からやって来るものだから。情報といえば、ほとんど日本軍のプロパガンダ、マイナスの情報は皆無という状況で、主人が両手両足無くしてきたら恐ろしいにもほどがある。なおも村人たちは彼を「軍神様」と崇めてくる。こうした一種の異様さが、資料を盛り込むことで、より臨場感を生む結果に繋がっていく(普通は逆なんだけど)。ラストはある意味での救い。あとやっぱり寺島しのぶの演技が素晴らしい。ワンカットで表情が全然違ってみえる。
続いて「おそいひと」の感想。主人公の障害者の俳優がとにかく味がある。冒頭のサイバーな映像があいまって人造人間みたいでかっこよかった。モノクロで映して正解。ただ冒頭のテンションは続かないとわかっていても中弛みの感はあった。あと若者との交流の描き方というか、何故みんなそんなに主人公に興味あんの?と思ってしまった。普通「キモっ!」で片付けられると思うんだけど。しかも割と美男美女ばかりだし。でも不思議な世界感の映画でした。
明日は劇場でも観た山本寛「私の優しくない先輩」を鑑賞予定。また泣くかもな。
追記。最近「侵略!イカ娘」を観たせいで、猛烈に語尾に「ゲソ」ってつけたい…。悪イカ!

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