追記・昨日メールから記事を投稿しようとして、うまくいきませんでした。今日改めて、加筆修正した記事を載せます
2月23日。東京での用事を終え、時間を持て余しついでに恵比寿映像祭へ行ってきました。
「石井岳龍監督、3D&バーチャルリアリティで俳句の世界に挑戦」
http://eiga.com/news/20110224/17/
「石井岳龍」と聞いて分からない人がいても、「石井聰亙」と聞けば、映画ファンならば分かる人がいるはず。80年代では『狂い咲きサンダーロード』『爆裂都市』『逆噴射家族』といったパンク映画を撮り、90年代には『水の中の八月』『ユメノ銀河』などの今までと180度違った内向的な映画を次々に撮ってきた映画監督です。去年、名前を「聰亙」から「岳龍」に改名し、改めて新作に取り組むようです。
※石井監督について
はっきり言って、この監督の映像世界は“狂っています”。
80年代のパンク時代も充分狂ってますが・・・
映画「爆裂都市」予告編
http://www.youtube.com/watch?v=M_F8O17XquI
DUMB NUMB DVD live FRICTION 1989 7/7(石井監督が編集したライブビデオ)
http://www.youtube.com/watch?v=PpeYJEbl_B8
90年代の作品も充分ある意味狂っています。
August in the Water 水の中の八月 – #1
http://www.youtube.com/watch?v=XyeSrPEat1I
Le Labyrinthe des rêves de Sogo Ishii(『ユメノ銀河』の一部)
http://www.youtube.com/watch?v=AnWSj_bMKzM
とても同じ人間が撮った映画のように思えません。
そんな彼が次回作はなんと“松尾芭蕉の俳句の世界”を描いた3D映画!!
「一体誰得なんだ」と言う質問は一切不要!!!(ちなみに他にも劇団の舞台を映画化した『生きてるものはいないのか』も今年の秋に公開されるようです)
レクチャーでの石井監督の発言を要約すると(リンク先の記事でも書いてますが)、「若い頃は『肉体』のスピードを追及してパンク映画を撮っていた。だが、『肉体』のスピードにも限界がある。だから、90年代からは『精神』のスピードが加速させるためにスピリチュアルな方向の映画を作ってきた。しかし、それを追及しすぎると“絵が止まってしまう”というジレンマに陥った。でも、今はデジタル技術が発展し、低予算で映画制作ができる。これからはいろんな挑戦をしていきたい」とのことです。
最近では自家用のビデオカメラで3D映像が出来るみたいです(自主映画制作レベルでも3D映画が可能になる日は近いようです)。3D映画について賛否があるようですが、自分としては映像の可能性を追求しようとする石井監督を僕は応援しています。
ぜひ、北大映研でも応援してあげて下さい。お願いします!!!