どうもこんにちは、北大映研部長の熊本です!
長らく続いたこの秋新歓ブログリレーもこれで最終回となります。今まで部員が書いてきたような楽しく興味深い記事に負けず劣らずの何かが書ければいいなと思い筆をとる次第です。
今までブログリレーを読んできた方ならわかると思いますが、このサークルには様々な趣味嗜好を持った人々が集っています。映画研究会という名前から「映画オタクが映画について語るんでしょ〜?」と思われる方も多いかもしれませんが、このサークルは映画を制作するサークルです!経験の有無に関わらずみんなで楽しく映画を作っているので、気になった方は是非毎週金曜日に行われる例会に顔を出してくれると嬉しいです。TwitterやGメールなんかでも気になったことがあったら気軽にお尋ねください!
そんな多様性を確保したこのサークルですが、世の中はそう上手くいかないようです…
今年の9月にとてつもない熱量を持った日本映画が公開されました。
「宮本から君へ」という作品です!
熱狂的な人気を持つ漫画原作を「ディストラクション・ベイビーズ」の真利子哲也さんが監督。公開とともに原作同様の熱狂的な支持を集めました。
しかし、この映画にある不幸が襲い掛かりました。
それは日本芸術文化振興会による助成金の不交付です。元々決まっていた助成金がある理由によって取り下げられました。それは本作に出演しているピエール瀧がコカイン所持で逮捕されたことによって、「国がコカインを容認しているようなメッセージになりかねない」ということでした。
バカなんでしょうか、本当に。この映画を見てそう思うのであれば、目が節穴だとしか言いようがありません。昨今話題になったあいちトリエンナーレの問題も相まって、どんどん芸術というものの枠が狭められているように感じます。もう日本の芸術というのが検閲抜きには成り立たないようになってきているのでしょうか。それが芸術と言えるのか、甚だ疑問です。
本作の劇中で真淵拓馬というキャラクターがこんなことを言います。「世の中には絶対にかなわない相手がいるんだよ」と。
そんなことを言って「弱者」をねじ伏せてくる「強者」が世の中には存在します。本作ではそんなヤツに決定的な罰が下ります!!
本作の主人公である宮本浩は決して「正しく」ありません。ただし、宮本ほど気持ちのいい人間を僕は知りません。
そんな最高に無様で、カッコ悪くて、でもどこか憧れてしまう宮本の生き様を是非スクリーンでご覧下さい!!