どうもこんにちは。映研副部長の佐藤です。
突然ですが皆さんアメコミと聞いて何を思い浮かべるでしょうか。
スーパーマン?アイアンマン?最近だとジョーカーも人気ですね。
でも日本人が大好きなアメコミヒーローといえばやっぱりこれではないでしょうか。
地獄からの死者、スパイダーマン!
スパイダーマンは比較的テレビで放送されることも多く、アメコミは興味ないけどスパイダーマンは見たことあるという方も多いと思います。しかし、こういうひとも多いのではないでしょうか。
スパイダーマンって何から見ればいいの?
アメイジングとかスパイダーバースとかトムホ版とか聞いたことあるけどよくわかんない!って方きっといると思います。そんな人のために今回は映画のスパイダーマンについて簡単にまとめたいと思います!
とその前に、スパイダーマンに関する基礎知識を説明したいと思います。
高校生のピーターパーカーは両親を亡くし、おじのベンとおばのメイによって育てられます。成績は優秀だが運動は苦手でオタク気質のピーターでしたが、ある日放射性の特殊クモに噛まれてから生活は一変、身体能力が格段にアップし、クモのように壁をはえるようになる超人になります。力を手にし調子に乗っていたピーターでしたが、ある日ベンおじさんが強盗に殺されてしまいます。それ以来、「大いなる力には大いなる責任が伴う」というおじの最後の言葉を胸に、ピーターはニューヨークの平和を守る正義のヒーロー、スパイダーマンとなって戦っていきます。
スパイダーマンはクモのようにしなやかで強靭な肉体と壁を這いビルを登る力、町中を飛び回れる特殊なクモ糸スパイダーウェブ、そしてクモの第六感スパイダーセンスなど様々な能力を持ちます。
そんなスパイダーマン、映画ではどんな活躍をしているのでしょうか?
まず初めは、スパイダーマンシリーズ。
サム・ライミ監督、トビー・マグワイア主演のシリーズで、2002年にスパイダーマン、2004年にスパイダーマン2、2007年にスパイダーマン3と計3作作られています。
2000年代前半の本格的なアメコミ映画の先駆けの時期の作品であり、日本でのスパイダーマン人気の礎を築いたと言っても過言ではないでしょう。
この、通称サム・ライミ版スパイダーマンはグリーンゴブリンやドクターオクトパス、近年単独映画が公開されたヴェノムなど、有名なヴィラン(悪役)がたくさん出ています。アメコミ界では古典の域に入ってきていますが、今でも十分新鮮に楽しめる作品ではないでしょうか。
続いては、アメイジング・スパイダーマンシリーズ
マーク・ウェブ監督、アンドリュー・ガーフィールド主演で、2012年にアメイジング・スパイダーマン、2014年にアメイジング・スパイダーマン2が公開されています。このシリーズでは、ヒロイン役をラ・ラ・ランドのエマ・ストーンが演じています。主演のアンドリューと共に、どちらも超美形ですね!
サム・ライミ版からさらにCGが進歩し、今まで以上にかっこいいバトルシーンが描かれているこのシリーズですが、残念ながら2作目で打ち切りのような形で終わってしまいます。これは、興行収入や役者の成長(スパイダーマンは基本学生です!)、後述するMCUシリーズとの関係など、様々な理由があると言われています。こういうと残念なシリーズのように聞こえてしまいますが、スタイリッシュなスーツや、夜のニューヨークでのバトルシーンなど、アメイジングならではの見所はたくさんあります。2作と見やすく纏まっているので、是非見てみてはいかがでしょうか!
お次は変わり種でスパイダーマン:スパイダーバース
こちらは、2018年に公開されたアニメ映画です。主役は今までのピーターパーカーではなく、黒人の少年、マイルス・モラレスです。(といっても設定や境遇はピーターとほぼ同じです)この作品は、アメコミではよくある“マルチバース”という概念が使われています。マルチバースとは、様々な並行世界を貫いて物語が展開されていくという概念です。スパイダーバースでは、マイルスやピーターなど、様々な世界のスパイダーマン&ウーマンが集まり戦います。
この作品の見所は、なんと言ってもコミックがそのまま動いているような映像表現です。静と動、複雑さと繊細さを融合したような映像は世界中で評価され、第91回アカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞しています。このシリーズは現在一作だけですが、続編もすでに決定しているらしいです。アメコミデビューとしてまずはこれからというのもありであないでしょうか!
最後に紹介するのは、MCU版スパイダーマン
ジョン・ワッツ監督、トム・ホランド主演のシリーズです。MCUって何?って思った方のために簡単に説明すると、アベンジャーズを中心とする一連の映画シリーズ、マーベル ・シネマティック・ユニバースの略称です。(アイアンマンやアントマンもこのシリーズの一つです。)MCUスパイダーマンの初登場は、2016年公開のシビルウォー:キャプテンアメリカです。その後、単独作品のスパイダーマン:ホームカミングが2017年に公開され、2018年のアベンジャーズ:インフィニティ・ウォー、2019年のアベンジャーズ:エンドゲームに登場し、同じく2019年には最新作のスパイダーマン:ファー・フロム・ホームが公開されています。多い!MCUは様々なキャラクターが作品の垣根を越えて活躍する、ユニバースという形式をとっています。なのでアベンジャーズ等他の映画にも出れるわけですね。MCUスパイダーマンの特徴の一つは、アイアンマンとの師弟関係です。前述したとおり、スパイダーマンに欠かせない存在としてベンおじさんという人物がいるのですが、これでスパイダー映画は3シリーズ目、大体のアメリカ人はスパイダーマン誕生のストーリーを理解しています。そのため、ベンおじさん云々は全く語られず、(というかおばさんしか登場せず)アイアンマンがスパイダーマンの師匠ポジションになります。これがとてもアツい!上の画像のようにふたりが並ぶのを初めて予告で見たときは鳥肌ものでした…。このMCUスパイダーマンは3作目の製作も決定しているらしく、間違いなく今一番アツいスパイダーマンだと言えます!(あと個人的にヒロイン役のゼンデイヤがタイプ!)
長々と語ってしまいましたが以上がスパイダーマン映画の説明です!少しは興味を持っていただけたでしょうか?
今回紹介した作品は賛否はあるもののそれぞれが魅力を持っていて素晴らしい作品だと思います。ぜひ興味を持ったものから見てみてください!
次回は1年の阪下、お願いします!
それでは〜