春新歓ブログリレー⑬「実際の制作について」

こんにちは。立浪です。僕の第2回目の記事は映研の映画制作についてお話しようと思います。

ここでは毎年行っている「チーム制作」の場合について説明します。例年春に新しく入部した新入部員の方たちが一番最初に参加する映画制作はこれになると思います。

ーー以下は現在一般的な北大映研のスタイルです。ーー

 

僕達が映画を創る場合、まず映画を創りたい!と思った人が部員たちに声をかけてチームを創ります。

チームにはスタッフとして参加する人とキャストとして参加する人がいます。

スタッフには監督・助監督・カメラ・音声(録音)・照明・照明などの役割があり、各人それぞれが自分の役割があたります。既存の部員はそれまでの経験も踏まえつつ役割を決めたりしますが、新入生の場合は本人の希望やなければ適当にあてられます。

スタッフのそれぞれの役割について詳しく説明します。

・監督

監督は制作全体の指揮を執るポジションです。僕達の場合、企画や脚本を作った人がそのまま監督をやることが多いです。作品のテーマなどを考えて、そのためにどういった映像をつくるのかを考えます。絵コンテやキャストの演技・後に説明する編集作業をする場にも居てチーム全体の方向性を決めます。カメラで撮影した映像や録音した音声をチェックして最終的なOKを決定します。

・助監督

助監督はよく監督の補佐をするのが仕事と言われます。それはまあまああっていると思います。撮影をどのように進めるか考えるのが監督の仕事ならそれをどう実現させるのか考えるのが助監督の仕事といったところでしょうか。監督が決めた撮影したい内容に沿ってキャストの予定を調整してもらったりしながらどどのような日程で撮影するかを決めたり、必要なら撮影場所の許可を取りに行ったり、撮影場所のレンタルの予約をしたりするのが仕事です。また、監督の意志・意図を理解するのも重要な仕事です。監督の相談相手となって(結構踏み込んだ)意見を言ったりします。(僕はこれが一番助監督に要求したいことです。)監督と本音で話し合える中であることが重要かもしれません。

・カメラ

カメラは監督が描いた絵コンテを元にしながらその画を実現するためにカメラの調整したり動かしたりします。映画を見たときに映像が持つ情報量は多いですから、カメラの人がうまくできたかどうかは映像が与える印象を大きく左右しがちです。

・音声(録音)

音声は撮影現場でマイクやレコーダー(マイクで拾った音を記録するもの)を持ち、キャストの声や周囲の音を録音します。マイクが難しいのはノイズを少なく、また録りたい音を大きくすることです。使っているマイクは指向性(マイクが向いている方向の音をよく拾う)のものですから少しマイクの位置や方向が違うと録音できる音がぜんぜん違うものになってしまいます。

・照明

照明は監督が撮りたいと思った映像を実現するために照明機材を使って明るさを確保したり陰影を調節する役割です。カメラで撮影した映像は原理上、人間が目で見た像よりも暗くなってしまうので、それを踏まえて明るくする必要があるわけです。また、演出として陰影を作る場合もあり、監督の意図によって陰影を強調・または弱めることでその意図をより伝えやすくすることもします。

・編集

編集は撮影後、PC上で映像や音声といった素材をつなぎ合わせたり、加工してひとつの作品として完成させる役割です。昨今僕達の制作における編集の役割は増えていて、映像をつなぎ合わせるだけでなく、音声の人が録音した音のノイズを減らす処理をしたり、カメラの人が撮影した映像の色味を調整すること(カラーグレーディングと言います)もやるようになりました。

 

軽く説明するとこんな感じでしょうか。もしこの記事を読んでいるかたで映画制作をするやる気がちょっとあるよっていう方はこれらの役割の内からどれをやってみたいか考えてみると良いかもしれません。基本的にみんな経験のない状態からスタートしますのでなんとなくで選んでいいと思います。また、僕達の制作ではこういった役割はあるもののお互いに他の役割の人を手伝いながらやっています。

 

今回は以上です!みなさんももし興味が湧けば映画を作ってみるのも良いんじゃないでしょうか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください