こんにちは。副部長の矢野根です。ブログリレーの月曜担当にいつの間にかなっていたので、何か書かないといけないらしいです。投稿日が火曜日になっているのは前の二人が一日ずらしたのに合わせたからです。本当です。火曜担当の人は水曜に投稿してください。
さて本日ですがテーマは何でもいいらしいので、つい先ほど二回目を見てきた『ドクター・ストレンジ』について軽く書こうと思います。
『ドクター・ストレンジ』
あらすじ
–上から目線の天才外科医ドクター・ストレンジ。突然の交通事故により、神の手を失った彼を甦らせたのは─魔術。指導者エンシェント・ワンのもと、過酷な修行をかさね人智を超えた力を手にしたストレンジだったが、世界を破滅へと導く闇の魔術の存在を知ったとき、彼は壮絶な魔術の戦いに巻きこまれてゆく。しかし、“人を決して傷つけない”医者としての信念が、敵であってもその命を奪うことをためらわせる。彼は、いかにして闇の魔術に立ち向かい、人々の命を救うのか?ドクター・ストレンジにしかできない、常識も次元も超えた戦いが始まる。-(公式サイトより)
2014年の『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』にその名前が登場して以来「遂に来るのか!」と期待され続けた『ドクター・ストレンジ』が遂に公開されました。監督がスコット・デリクソンに決定した時はまあ心配したものですが、流石はマーベル。しっかり監督と現場をコントロールしたのでしょう、面白く仕上がっておりました。
マーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)の第14作目にあたる今作の最大の見どころはとにかく映像です。予告が公開された時点では「インセプションみたい」と言われていましたが、蓋を開けてみればインセプションよりも遥かに頭がおかしくなる映像で興奮が止まりませんでした。噂では酔ってしまった客もいるとか。僕もちょっと疲れが溜まった状態で見たためか、変な汗をかきましたね。映像だけであれほど興奮したのは初めての体験でした。
映像以外ではアクションとキャラの描き方が良かったです。戦闘シーンは魔法によって作り出した実体のない武器を使うもので、カンフー+魔法陣といった感じで新鮮でしたね。特にティルダ・スウィントン演じるエンシェント・ワンの舞というべき格闘術には誰もが惚れますよ。正直エンシェント・ワンの方がドクター・ストレンジよりカッコいいです。
映像やアクションに気をとられて忘れがちになりますが、キャラクターの描き方も良かったですね。流石ベネディクト・カンバーバッチです。今までのマーベルヒーローの中でもトップクラスに「人間らしさ」をもったキャラクターに仕上がっていたと思います。内面の成長もわかりやすく描かれてました。
では逆にダメだったところはどこか。それはコメディ要素と音楽ですね。マーベル作品には必須のコメディ要素。本作もいろいろな場面で笑わせにくるのですが、少し過多であまり笑えない感じでしたかね。マイティ・ソー/ダークワールドに近いところがあったように感じました。カッコよく決めるところはビシッと決めてもらいたいものです。そのせいでカタルシスが損なわれてしまっています。これはヒーロー映画としては大きな減点です。そして音楽。MCUにマイケル・ジアッキーノが初参戦したわけですが、メインテーマがスタートレックっぽくてエンドクレジットの間モヤモヤが残りました。ヒーロー映画には特徴的かつキャラにあっているテーマが欠かせません。もう少しストレンジに攻めた曲がメインテーマに欲しかったかなと。
まあ文句も言いましたが、僕は結構楽しめました。パンフもフィギュアも買うほどにはね。これまでのMCU作品を見てない方にも独立性が高いので見やすいと思いますし、何よりあの映像は映画館の大画面で見るべきだと思いますので未見の方は是非劇場で。