「レッド・ブロンクス」レビュー(池田)

レッド・ブロンクス(原題:Rumble in the Bronx)

 

 

予告編

1995年香港/カナダ

監督:スタンリー・トン

脚本:エドワード・タン、ファイブ・マー

製作:バービー・トン

音楽:J・ピーター・ロビンソン、ネイサン・ワン

撮影:ジングル・マー

出演:ジャッキー・チェン、アニタ・ムイ、フランソワーズ・イップ、トン・ピョウ、マーク・アカーストリーム、ガーヴィン・クロス、モーガン・ラム、クリス・ロード他

あらすじ

香港の刑事キヨン(チェン)は叔父の結婚式に出席するためニューヨークにやって来たが、地元の不良集団に目を付けられて険悪な関係に。そんな中、不良の一人が盗んだダイヤを取り戻そうとする犯罪組織も介入してくる。

 

レビュー

ジャッキーがアメリカに進出して初のヒットとなった映画。後に『ラッシュ・アワー』シリーズにつながっていったのだろう。

序盤の集団万引きをボコボコに叩きのめすシーンは相手のタチの悪さが相まって爽快なのだが、その後報復としてジャッキーが路地裏に追い詰められ、瓶の破片を浴びて血まみれになる。スティーブン・セガールほどではないが、「ジャッキー=ひどい目に合わない」と思っていたので衝撃を受けた。

この不良集団がかなりしつこい。関係ない人まで巻き込むので、堪忍袋の緒が切れたジャッキーが殴り込みに行き得意のカンフーアクションが炸裂。やっぱりジャッキーってすごい。

 

中盤からはダイヤを狙う犯罪組織も絡んでくる。不良を木材をチップにする機械に放り込んだりして冷酷非道だが、話が進むにつれて小物感が出て間抜けになってくる。

 

クライマックスはホバークラフトがニューヨークを暴走。ジャッキーが水上を引きずられるのを見て『世界の果てまでイッテQ!』の内村光良を思い出した。道路も走り、車が潰されたりジャッキーが轢かれたりしてそれなりに面白い。

 

ラストがなんとも間抜けでアッサリしている。カンフーで決めてほしかったのに。「えっこれで終わり!?」と思った。

2回も自分の店を破壊されるアニタ・ムイがかわいそう。

豆知識

ホバークラフトに飛び移るシーンでジャッキーは右足を骨折。ギプスをはめて撮影を続行した。エンドクレジットの撮影風景で確認できる

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