「ダークマン」レビュー(池田)

ダークマン(原題:Darkman)

 

 

予告編

1990年アメリカ

監督、脚本:サム・ライミ

製作:ダリル・カス、ロバート・タパート

音楽:ダニー・エルフマン

撮影:ビル・ポープ

出演:リーアム・ニーソン、フランシス・マクドーマンド、コリン・フリールズ、ラリー・ドレイク、ネルソン・マシタ、ジェシー・ローレンス・ファーギュソン、ラファエル・H・ロブレド、ダニー・ヒックス他

あらすじ

科学者ペイトン(ニーソン)は人工皮膚の製造のため研究を重ねていた。ある日、恋人が汚職の証拠となる書類を手に入れてしまい、彼はデュラン(ドレイク)率いるギャングに襲われ、研究所を爆破される。全身が焼けただれてひどい有様になるが、痛覚がなくなり超人的な力も手に入れる。研究していた人工皮膚を駆使して、彼はギャング団に復讐を果たしていく。

 

 

レビュー

サム・ライミが監督したアクション・スリラー。アメコミを実写化したような作品で、特撮が20年前のスーパー戦隊みたいで安っぽいが、そこが面白かった。

『スパイダーマン』の先駆けだという意見が多いが、死の間際から復活して悪を裁くというのが『ロボコップ』に似ていると思う。ただし、向こうはあくまで警官でありデトロイトの治安を守っていたが、本作は恨みで対象者を粛清している。

序盤の主人公が痛めつけられる様子もこちらの方がひどい。ギャング団が残酷すぎる。「やりすぎだ、もうやめてやれ」って感じ。

 

一命をとりとめ、病院を脱走、体中に包帯、痛覚無しの主人公は人工皮膚を使って復讐を行う。顔写真があれば立体造形で皮膚が作れるため、敵になりすまして勘違いさせたり、仲間割れを起こさせる。人工皮膚が明るい場所では99分しか保たないという設定なので緊迫感が出ていた。

 

お祭りの的当てゲームの場面がサイコーという意見がある。あの展開は度肝を抜かれた。恋人に向かって”Take the fucking elephant!”(このゾウ持ってけ!)と怒鳴るとは。

あと、ギャングのボスの葉巻カッターの使い方が怖い。

豆知識

サム・ライミの兄弟や友人が多数出演。弟テッド・ライミや兄アイヴァン・ライミ、『死霊のはらわたII』『処刑!血のしたたり』のダニー・ヒックス、最後の最後にブルース・キャンベルが出てきて、マスクで分かりにくいが医者の一人はナンセンスコメディの巨匠ジョン・ランディス監督

 

 

 

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