「ウルフ・オブ・ウォールストリート」レビュー(池田)

ウルフ・オブ・ウォールストリート(原題:The Wolf of Wall Street)

 

 

予告編

2013年アメリカ

監督:マーティン・スコセッシ

脚本:テレンス・ウィンター

原作:ジョーダン・ベルフォート

製作:リザ・アジズ、レオナルド・ディカプリオ、ジョーイ・マクファーランド、マーティン・スコセッシ、エマ・ティリンジャー・コスコフ

撮影:ロドリゴ・プリエト

出演:レオナルド・ディカプリオ、ジョナ・ヒル、マーゴット・ロビー、マシュー・マコノヒー、カイル・チャンドラー、ロブ・ライナー、ジョン・バーンサル、ジョン・ファヴロー他

あらすじ

ニューヨークのウォール街。株ブローカーのジョーダン・ベルフォート(ディカプリオ)は数人の仲間と「ストラットン・オークモント社」を設立。富裕層を狙った巧みな話術で、瞬く間に大企業へ成長させ億万長者に。ドラッグ、セックス、パーティーの豪遊ライフを送るようになるが、そんな生活は長くは続かなかった。

 

 

レビュー

実在のブローカー、ジョーダン・ベルフォートの著作『ウォール街狂乱日記-「狼」と呼ばれた私のヤバすぎる人生』を原作としたブラックコメディ。

本当に『タクシードライバー』(1976)(アメリカの汚れた裏側を描いた名作)、『グッドフェローズ』(1990)(ジョー・ペシ怖すぎる。『ホーム・アローン』の間抜けな泥棒役とは思えない)のスコセッシの作品なのか?『タイタニック』のディカプリオか?と思えるくらい下品で、R18なのが当然の内容。登場人物ほとんどが欲望全開(主に肉体的に)で、映画の8割をドラッグとセックスが占める。

 

ディカプリオはこんな役をよく演じたものだと思う。中指を立てながら顧客に電話し、バカ丸出しでドラッグを吸い、ナイスバディに目がくらみ妻と離婚して胸を叩く。清々しいほど欲に忠実すぎて全く感情移入できなかった。早く破滅してしまえと思っていた。

評価は賛否がバッサリ分かれる。ネットでは「サイコー」「超面白い」「傑作」の意見もあれば、「下品すぎ」「受け付けない」「途中で止めた」の意見もある。確かに上映時間が長すぎる。あっという間には感じなかった。座りっぱなしで尻が痛くなった。

マシュー・マコノヒーが面白い。序盤に少しだけの登場だがインパクトは強かった。

 

主人公の父親役は『スタンド・バイ・ミー』(1986)の監督ロブ・ライナー。登場人物の中では常識人だが短気。「火曜の夜に電話するな!」「援交費だろ!」が印象に残る。

 

 

批判的な感想が多くなったが、それほど強烈な内容だということである。

1997年に『タイタニック』が日本で公開された時、メディアはディカプリオを「レオ様」と表現し日本の女性を夢中にさせた。当時、後にディカプリオがこんな映画に出演するとは夢にも思わなかっただろう。

個人的に面白かったシーンベスト3

①マシュー・マコノヒー

②帰宅したらゲイが〇交

③ポパイをBGMに救命措置

豆知識

・劇中で使われた「fuck」の回数は506回。非ドキュメンタリー作品では史上最多。他に「fuck」の回数が多い映画で思いつくのは、『パルプ・フィクション』(1994)と『悪魔の毒々ボウリング』(2008)

・ラスト近くでジョーダン・ベルフォートが司会者役で出演

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