「ピラニア3D」レビュー(池田)

ピラニア3D(原題:Piranha 3D)

 

 

予告編

2010年アメリカ

製作会社:ディメンジョン・フィルム

ロケ地:アリゾナ州レイクハヴァス

監督:アレクサンドル・アジャ

脚本:ピーター・ゴールドフィンガー、ジョシュ・ストールバーグ

製作:アレクサンドル・アジャ、マーク・キャントン、グレゴリー・ルヴァスール、マーク・トベロフ

音楽:マイケル・ワンドマッチャー

撮影:ジョン・R・レオネッティ

出演:エリザベス・シュー、スティーブン・R・マックイーン、ヴィング・レイムス、アダム・スコット、ジェリー・オコンネル、クリストファー・ロイド他

あらすじ

アリゾナ州ビクトリア湖で釣り人の死体が見つかった。保安官ジュリー(シュー)らの調査で、凶暴なピラニアの祖先によるものと判明。ちょうど観光シーズン真っ盛りであり、湖畔で若者たちによる大規模なイベントが開かれようとしていた。保安官らは中止させようとするがピラニアの群れは人間を求めてイベント会場へ移動していた。

 

 

レビュー

ジョー・ダンテ監督の『ピラニア』(1978)を3Dでリメイク。オリジナルでは軍が開発した生物兵器だったが、こちらは地震による地割れから発生したという設定。監督は『ハイテンション』(2003)、『ヒルズ・ハブ・アイズ』(2006)などのホラーで名を揚げたアレクサンドル・アジャ。そのためかグロ度がかなり高い。終盤のイベント会場襲撃は地獄絵図。以前紹介した『ブレインデッド』の舞台が湖になった感じ。ピラニアに食われるだけでなく、水上ステージのケーブルやボートのスクリューで死ぬ人もいて、現実的にあり得そうでそっちの方が怖かった。

 

 

脇を固める出演陣も個性的。ヒロインの息子役に、アクション俳優スティーブ・マックイーンの孫のスティーブン・R・マックイーン。

釣り人役に『ジョーズ』(1975)の海洋学者のリチャード・ドレイファス。サメとの戦いでは生存したのに本作ではいきなり死ぬ。

 

熱帯魚店店主は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのドク役のクリストファー・ロイド。

 

ピラニア襲撃前、Tシャツ姿の美女に水をかけて透け具合を競う「ウェットTシャツコンテスト」なるゲスい大会があるのだが、司会者を演じるのが、拷問ホラー『ホステル』(2005)、病原菌ホラー『キャビン・フィーバー』(2003)の監督イーライ・ロス。「透けろ透けろ~!」と言いながら水鉄砲を撃つバカな役だが最期は悲惨。

 

ポルノビデオ監督に、『スタンド・バイ・ミー』(1986)で肥満少年バーンを演じたジェリー・オコンネル。本作ではマッチョで面影がない。彼の下品な最期はもはやギャグ。

 

 

豆知識

・三石琴乃、小山力也、釘宮理恵など日本語吹替えの声優陣は豪華(だと個人的に思う)

・ヴィング・レイムス演じるファロン保安官の吹替えは出川哲朗。「オーマイガー!」「ヤバいよ、ヤバいよ」「リアルに痛い」などの台詞が平気で出てくる

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