【秋新歓ブログリレー企画】心の旅は良い曲です(小海)

ごきげんよう映研3年の小海と言います(吉高由里子の声で是非脳内再生してください)。昨年度は副部長までやっていながら今までほぼブログを書いたことが無い屑野郎なので一文字一文字とても緊張して打っております。すみません。何を書けば良いのか、うん、こんな時はチューリップ「心の旅」を聴きながら心を落ち着かせよう!「ああだから今夜だけは君を抱いていたい」…なんて良い歌詞なんだ!この曲とっても良い曲ですのでオススメですよ。いつかチューリップが歌うような青春として今の自分の大学時代の姿を思い出すのでしょうかね、なんかそんな日が来と思うと泣けてきます…どうでもいい話をずっとしてますね、はい本題に移ります笑

僕が映研でどんな立ち位置かというとですね、実は金曜の例会に行けない部員なんです。今独り暮らしでは無く学生寮に住んでるのですが、その寮集会と映研の例会がどうしても時間がかぶってしまうんです、辛い。でも水曜日に撮影技術研究会というものを北大映研の部室で自主開催していまして、まあこここで色々な部員とは会える訳です。まだ始まって日が浅い撮影技術研究会ですが、撮る予定の映画の打ち合わせとかをけっこうまじめにやっていて、時が経つ毎にどんどんと充実した内容になっています。例会と違って任意の参加ですが、このブログを見ていて北大映研に入りたいと思っている人も是非興味があったら来てみてください。楽しいですよ。

さてさてそんなことをやっている背景もあり、ここではあんまりみんなが触れないような撮影技術・映画制作の面白さを紹介しようかなと思います。

僕が映画を撮ってみたいなと最初に思ったのは忘れもしない高校1年の夏、家族で行った温泉宿で黒澤明の『七人の侍』を観た瞬間です。それまで映画がどう作られているだとか作り方次第でどう変わるかなんて考えてみたこともなかったですが、やはり世界のクロサワ、僕の中の感情を動かしました。けれどだからといってよし映画を作ろう!とすぐ思った訳では無く、映画が作られる背景を意識して観るといつもより面白いな〜くらいしか考えていませんでした。

初めて作るきっかけとなったのは高校3年の夏。高校の学祭で何か出し物をしたいと数少ない友人と考え、辿り着いたのが映画制作でした。コメディの短編を作ろうとスタートした初めての映画制作でしたが、現実は厳しいものでした。カメラにしても音声にしても、編集にしても、役者(スタッフがみんな友達少なかったんですね笑)にしても思い通りにいかない。映画は簡単に作れない。そう思い知らされたような経験でした。学祭では一番良かった出し物をした団体が投票で選ばれて表彰されるんですが、僕たちの団体の得票数はちょうどスタッフの人数でした。映画のように人生はうまくいかない。再び思い知らされたものです(笑)でも終わってみると二度とこんなことやりたくないという嫌気より、楽しかった!という思いが強く残ったんですね。また撮ってみたいなと思える、そんな失敗だったと今では思います。

大学に入って、映研に入って、もう3年生という立場にまでなりましたが、未だに映画を撮りたいという思いはあの高校3年の時の延長のような気がします。次はもっと自分らしく撮りたいな、思った通りの映像を撮ってみたいな、そんな思いです。

映画制作をする監督の気持ちはどんなだろうと映画を観ていて思うことがあります。僕は映画をつくるというのは、画家が絵を描いたり、ミュージシャンが楽器を弾いたり、小説家が文章を書くような創作活動の一つだと考えます。画家が絵の具や筆を持つように監督はカメラや音声、照明といったものを使って作品を創っている。ただ画家は一人でできるけど映画は一人でできないから、また別の難しさがありますが…。

映画はその監督の眼だと思います。眼は見えているものをそのまま全てを記録しようとはせず、脳が見たいものや意識しているものを抽出して記録しようとします。それと同じで、作品にはその監督の見たいもの、意識しているものがおのずと出てくるものです。ああこの人には同じ世界がこういう風に見えているのか、それを覗くのが僕はとても好きです。どう頑張ってもプロと同じクオリティでは作れない学生の映画などは、そういった眼を探すのが大きな醍醐味なのかなと思ったりします。

北大映研は人も増え、毎週色々な映画の打ち合わせがされています。打ち合わせも含め撮影は忙しいものです。時間もたくさん取られます。でも映画制作を通して得られるものは大きいです、本当に。撮影をやってから映画を観ると、映画の楽しみ方がまた変わります。映画の偉大さとかこういう風にして撮りたい!と思った監督やスタッフの気持ちがよりシンパシーを帯びて伝わってきます。スケールは違えどこう撮りたい!こう表現したい!という思いの根本はスピルバーグだろうが北大映研部員だろうが同じものです。坂本龍一は『戦場のメリークリスマス』の後、たけしのように映画を撮ろうとしなかったことを大島渚に「卑怯者!」と怒られたそうです。大島渚の葬儀でそんなことを喋ってました。心動かされる映画を知ったのなら素人だろうが何だろうが良いものを撮りたくなる、そんな熱い部員がこれから北大映研も増えていってくれれば嬉しいですね。

長くなりましたが最後に大好きな黒澤明の言葉を載せます。

ものを創る人間にとって完全が目標です。完全に満足のいく作品なんてないから、次の作品こそは完全無欠な作品をと願うわけです。だから、僕にとって一番の作品はネクスト・ワンです

黒澤明

【秋新歓ブログリレー企画】心の旅は良い曲です(小海)」への1件のフィードバック

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