2024年度春新歓ブログリレー#5

i-am-a-ghost2年生の手束壮吾と申します。

自分はホラー映画が好きでいつも「これ絶対寝る前思い出すやつだ…」、「何でこれ1人で観ちゃったんだろ。」、「お風呂入りたくないわ…」などとビビりながら楽しんでいます。ここで読者の皆さんは恐らくこう思うでしょう「お前ホラー苦手だろ」と。そうです、私はホラーは苦手です。ホラー映画鑑賞後はディズニー映画を観たり心温まるような映画を観たりして癒されています。でもめちゃくちゃ好きなんです。これは辛い食べ物のようなもので得意ではないけどクセになる、好きだ。そんな感じです。

そんなホラー苦手な私が紹介する映画は「私はゴースト」です。この映画は2012年にアメリカで作られたもので監督は H・P・メンドーサ、ジャンルはホラー/ミステリー。
ではなぜ私は「私はゴースト」という映画を選んだのかを説明させていただきます。それはこの映画が今まで観てきたホラー映画の中で圧倒的に異質だからです。好きなホラー映画を紹介しても良かったのですが(ちなみにマリグナントです。)読者の皆さんには経験したことの無い恐怖を味わっていただきたいと思いました。この映画の怖さはお化け屋敷のようなびっくりや視覚的な怖さみたいに五感から得られる情報による恐怖ではありません。もっと深い根源的なもので、我々は当たり前すぎて気が付かない無意識下にある恐怖でありそれを刺激してくるからこの映画は異質なんです。

あらすじ
主人公は毎日同じ生活を繰り返すエミリーという女性。ある日エミリーは家の中で声が聞こえます。それは「私は霊媒師で、あなたはこの部屋で殺された幽霊だ。この家の持ち主(エミリーの後に住んでいる人たち)が怖がるから成仏して欲しい」という内容でした。そしてエミリーは成仏するために自分の死因について調べていく。つまり死因が分からないことによって成仏できない幽霊が自分がどうやって死んだかを解明していくお話です。

この映画はなんと主人公が幽霊なんです。この設定は斬新でとても面白いですよね。その上登場人物はほぼ1人で、霊媒師に関しては声のみ。そして見ている我々も幽霊であるエミリーと同じ視点なので普通の映画と違ったり死因を解明していくミステリー要素もあったりして面白い点がいくつもあります。

ただあらすじを読んで「これ怖くないじゃん、こいつ何言ってんの」って思った人もいると思います。またこの映画を観たことある人も正直そこまで怖くなかったと感じた人もいると思います。ここでなぜ私はこの映画が怖いと感じているかを伝えたいと思います。それは死=救済という概念を壊したところです。エミリーは死んだはずなのに毎日1人で同じ生活を過ごしていました(外へ出ることは不可能)がこれは終わることができない、永遠にこれを繰り返すことしかできない、逃げられない。その上霊媒師が現れるまで幽霊だど自覚することもできないし、自覚できても死因がわかるまで成仏ができない。つまり例え死んだとしてもて苦しみから逃れることができるとは限らないということです。これめちゃくちゃ怖くないですか。現代では辛い現実から逃げたくて自殺する人もいると思いますがこの映画はそんな人たちを完全に否定しています。苦しみから逃げた先、地獄というこの悪魔的発想は死を甘く捉えているようなある一定の現代人に一石を投じる要素があり死ぬことは改めて怖いことだと気づかせてくれます。ある意味自殺防止にもってこいの作品かもしれませんね。

「私はゴースト」の上映時間はなんと76分とかなり短め。そしてAmazonプライムで視聴可能とかなりお手軽な作品となっております。またミステリー色強めでグロテスクな描写なくかなり観やすいと思います。少しでも興味が湧いていただけたら是非挑戦してほしいです。
ただこの映画は全員におすすめできるかと聞かれたら答えはNOです。好き嫌いがかなり分かれる作品だと思います。冒頭20分はほぼ同じ映像の繰り返し、会話も少ない、極めつけには終盤の〇〇。謎が多く含みを持たせたようなシーンが多いため鑑賞後よく分からないで終わってしまう人もいると思います。ただ私は非常に面白いと感じましたし映画が好きな人やホラーが好きな人、ミステリーが好きな人など色々な人に是非観てほしいと思ったので紹介させていただきました。
私の駄文にお付き合いいただきありがとうございました。

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