こんにちは。映研新2年目で副部長の上杉です。2021年度はコロナの影響で活動できる期間や内容が限られていましたが少しずつ映画を見たり撮影をしたりという活動をしてきました。最近も新しい作品の撮影が始まったこともあり一段と活動が楽しくなってきています。
本題に入ると、ブログリレー第二回の今回は映画ではなく海外ドラマから「デクスター 警察官は殺人鬼(原題 Dexter)」を紹介したいと思います。このドラマは2006年から2013年までアメリカで放送され、第8シーズンで完結しました。しかし、2021年から新たに「デクスター:ニュー・ブラッド(原題 Dexter: New Blood)」として続編が放送されています。あまり知られていないにもかかわらずとても面白いドラマなのでその魅力及び続編への期待と不安を共有できたらなと思います。
あらすじとしては主人公デクスター・モーガンはマイアミ警察の血痕鑑識官として働く傍ら、法の手を逃れた悪人を今は亡き自分の父親が課した殺しのルールに沿って自らの手で殺していく生活を続けるシリアルキラーの一面を隠し持っています。この二重生活を続けるなか、マイアミに新たなシリアルキラーが現れそのシリアルキラーを主人公が裁こうとするというものです。この構造は各シーズンごとに共通しており、主人公と別のシリアルキラーとの関係は1シーズンの中で完結しています。
この物語の最大の魅力はシリアルキラー同士の対決の軸と主人公が警察や妹、婚約者などにシリアルキラーの一面がバレないように四苦八苦する軸、さらに人殺しをしてまで為したい理想すら理解しあえるシリアルキラー同士の血塗れの関係と表の顔しか見せられないとはいえ平和で温かい周りの人々との関係の二者択一に葛藤する軸、この3つの軸が入り乱れてテンポよく展開されていく重厚なストーリーにあります。
このドラマは主人公が理想を追い求めた結果自分ではなく、別のシリアルキラーにしろ善良な友人にしろ、周りの人が不幸になっていくというものであり、他の自己犠牲で人助けをするというまっすぐな善の価値観の作品を斜めに見てしまう人にはきっと刺さる”何か”があること間違いなしです。
上で述べた通りこのドラマは基本的に各シーズン同じ構造で閉じているので風呂敷を広げたり畳んだりが何シーズンもかけて行われる訳ではありません。従って今回「デクスター:ニュー・ブラッド」として生まれ変わるときに「デクスター」の風呂敷を引き継ぐのか全く新しい風呂敷や構造になっているのかが大きな注目ポイントです。
海外ドラマは長くて敬遠されがちですがとても面白いので、その魅力が少しでも伝わったなら幸いです。これからもこのブログリレーは続いていくので楽しみにしていてください。そして願わくば新学期に北大映研に入部してもらえると嬉しいです。ここまで読んでくれてありがとうございました。