映画レビュー『SLUM-POLIS』(2015)

たった今劇場で観てきて衝撃的だったので思わずレビューを書きます。4年の小海です。

今回紹介する映画は、二宮健監督『SLUM-POLIS』(2015)。

SLUM-POLIS

この映画何が凄いかというとまずこの二宮健という監督がめちゃくちゃ若いです。1991年生まれ、僕のたった2個上。

二宮監督がこの映画を撮ったのは21歳だというので今の僕と同い年ですか、いやあ凄いねぇ。

ちなみに作品は大阪芸術大学の卒業制作とのこと。大阪芸大の卒制といえば熊切和嘉監督『鬼畜大宴会』(1998)を思い出しますが、相変わらず大阪芸大の卒制はよく人の死ぬ傑作を撮ってます。最高だぁ。

若いから凄いって訳じゃなくて、とにかくクオリティが高いです。これは商業映画のレベルだ!というくらい映像が綺麗!

あと映像が綺麗だから凄い!って訳でもなくて、映画の内容も監督の個性が詰まっていて、言葉にし尽くせない「勢い」がそこには感じられます。

簡単にあらすじを載せると、

2041年、南海トラフ大地震後の西日本。復興の進んでいない地はコミューン地区(通称=スラムポリス)と制定され、スラム化が急速に広がり事実上無法地帯となっていた。第三コミューン地区に住む青年ジョーとアスは、ある日、絵描きの娼婦アンナと出会う。奇妙な友情で結ばれていく3人は、それぞれの夢のために巨大暴力団の麻薬輸送車の襲撃を計画するが、それを機にスラムポリスを渦巻く闇の抗争に巻き込まれていく・・・。(『SLUM POLIS』HPより)

といった具合です。

この映画の「勢い」、例えるなら園子温監督『BAD FILM』(1995)くらい勢いがあります。とにかく良い意味での若さを感じるし、若い人が観ればなおさら良さが分かると思います。

BAD FILM

音楽も良いです。というかMVか!というくらい音楽多めでとても楽しいです。

以前は自分で曲も作ってたという二宮監督、流石です。

ちなみに監督、「学生なのに」とか「若いのに」という褒められ方が嫌いだととあるインタビューで語ってます。分かるなぁその気持ち。

たぶんこの映画観て「若いのに凄い!」って褒めてたらその人はもう老いてます。

むしろ「こりゃ挑発だな!」と意気込んでやりたいもんです。

この映画に登場する街「スラムポリス」。そこは都市部から離れたいわば「地方」です。

二宮監督が大阪芸術大学というところで、この映画を撮っていて、都市部と地方という二つの世界の比較を描いたのはきっと意味があったのでしょう。

かくゆう我々北大映画研究会もまた札幌という一つの地方で映画を作り続けています。

自分たちにしか撮れない何か、それを考える大切さをこの映画から受けた気持ちがしました。

映画を観て感じた「若さ」、その正体は監督の持つ「その人にしか」「今でしか」描けない感覚だったのかもしれません。

僕もそんな映画を今だからこそ撮ってみたい。

そう思った21歳、小海でした。

ちなみに北海道はディノスシネマズ札幌劇場で11月13日まで公開中です。あっという間なのでお見逃しなく。

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