秋新歓ブログリレー#12『需要あるんですかね』

どうも、1年目1年の伊藤です。映研内では数少ない運動部との兼部勢です。

早速映研について書きたいところですが、なぜかトリをもらってしまったので映研について書くことはもう残ってないような気がします。なのでぶっちゃけた話をしますが、映研に所属している人の半分は映画オタクです。ですがご心配なく。私のような映画素人に映画の話題でマウントを取ってくる人は一人もいません。皆さん優しいですし、非常に居心地が良いです。要するに私が言いたいのは、迷ってる人は映研に入りましょうということです(直球)。

さて、私の好きな映画ですが、1番というのはなかなか決めづらいものです。なのでテキトーな1本をテキトーに紹介します。
岡本喜八監督の「血と砂」です。
この映画は日中戦争の北支戦線を描いた戦争映画です。関係のない話ですが、私の曾祖父も北支戦線でソ連軍相手に戦っていたそうです。話を戻しますが、この映画の主演はご存知世界のミフネこと三船敏郎です。この映画でも、三船は主演した数々の東宝戦争映画と同じような、理性的で、それでいて熱血的な曹長さんを演じています。そしてその曹長さんの部下たちが武器の扱いもしらない軍楽隊の少年兵たちです。これだけでも喜八らしさを感じさせられますね。はい、ここで何人かは察しがつくとおもいますが、オープニングシークエンスは勿論、少年兵たちの演奏するジャズです。ディキシーの「聖者の行進」ですね。いかにも喜八らしい、素晴らしいオープニングです。これだけでも名作感ありまくりですね。
まあそんなこんなで、前半、というより7割方は喜八節全開のコミカルなコメディ映画です。私の拙い紹介を読んでこの映画を観る人はほとんどいないと思うので多少のネタバレはしますが、例えば三船の上官を演じる仲代達矢が童貞だ童貞だとバカにされたりだとか、喜八映画でも「日本のいちばん長い日」(原田版のクソ映画とは違うヨ)しか見たことのない人は度肝を抜かれるような下ネタの連発です(勿論下ネタ以外もありますが)。その合間合間にジャズを挟んでくるので、実質ジャズミュージカルコメディですね。このコメディ要素には伊藤雄之助の存在も大きいですね。またまたどうでもいい話ですが、地元の友人に伊藤雄之助のソックリさんがいます。しかも名字も伊藤です。
はい、脱線しました、戻します。そして、少年兵たちは銃の扱いも知らなかったわけですから、三船から厳しい指導を受けたわけですね。それで、やっとこさ半人前くらいの兵隊さんになれたところで別命が下ります。「ヤキバ陣地」の奪還です。このあたりから流れが変わってきます。コメディとはうってかわって…と言いたいところですが、まだ暫くはコメディです。このあたりで、まだ紹介していませんでしたが、従軍慰安婦の「お春さん」が重要な要素になってきます。少年兵たちは女をまだ知らない、ナッチ風に言うと”プッ○ー知らず”です。…これ以上は言わなくてもわかりますかね。それで、まあ結論から言いますと、少年兵たちはヤキバ陣地の奪還に成功します。ですが問題はそれからです。ここから結末までバーっと書きなぐってもいいんですが、さすがにそれはナンセンスなのでやめておきます。ここから先の怒濤の展開は見てもらうしかないんです。
そして、見終わったあとの、何とも言えない、無情感というか、上手く表現できないアノ感情を感じてもらいたいんですね。「俺は今、物凄い映画を見た」、という感想と同時に出てくるやつですね。私は、喜八や三船を含めた戦中派の描く映画だからこそ感じ取れたのだと思ってます。ですから、ほとんどいないとは思いますが、少しでも興味を持った人がいたら北図書館にあるので是非見てもらいたいですね。

読み返すと酷いったらありゃしない文章だったのでそろそろ締めます。こういった所謂スゴい映画というものを映研の皆さんは快く教えてくれます。映研は、映画を撮りたい人も、映画が単純に好きな人も、どんな人でも楽しめるサークルだと思っています。興味のある人は一度例会に足を運んでみてください。きゃないくんが色々教えてくれると思います。
駄文失礼いたしました。それでは。

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