秋新歓ブログリレー#5『ハッピーエンドが書けるまで』

こんばんは!北海道大学映画研究会、秋新歓ブログリレー第5記事です!今日は一年目のきゃないがお送りします!やっほーみんな!

急になんだこいつ。と思ったそこのあなた。おめでとう、まっとうな感覚の持ち主です。

ちょっとだけ自己紹介しておくと、北大文学部の一年生で、春から映研にいます。映研のツイッターを見てくれてる方は、最近やたらとうるさくツイートしてる輩が僕です。いつもTL荒らしてゴメンね。よければふぁぼってね。これまで映研のツイッターを知らなかった方は、ぜひポチッとフォローしてください。@hucinema

自分の話はこれくらいにしてと。

テーマがあるんですよね、今回。「人生ベストの映画1本!」。これ僕が考えたんですけど、いざ自分が書くとなるとこれほど難しいお題ってないですね。たしかに映画見るたびにいい映画だ…ってなりますが、どれがベストかって言われたら選べませんもん。でもしょうがないんで頑張って選びました。

 

僕、普段からそこまで映画を見ないんです。映画館で月に1回、気に入ったのを見に行って、あとはDVDで週1本見るか見ないか。なので古き良き映画とか名作の類は全然知りません。ついでに有名どころが好きだったりするのでちょっとニッチな界隈の映画はもうからっきしです。(そういう人でも違和感なくいられるのが映研のいいところなんですけど)

そんなこんなで少ない母数からですが、これにしました。

 

 

『ハッピーエンドが書けるまで』(2015)

恋に悩んでいる人にオススメの映画、原題は”Stuck in Love”というジョシュ・ブーン監督の恋愛映画です。ブーン監督は『きっと、星のせいじゃない。』で有名になりましたが、その前に撮った作品らしいです。(そっちはまだ見れてないんですけど)

恋愛映画なのに、ベタベタのラブストーリーじゃないんです、これ。主だった主人公は小説家のビル、その娘のサマンサと息子のラスティ。サマンサとラスティは父のような小説家を目指しています。

実は、ビルの妻は他の男の元へと行ってしまっていました。それを見たサマンサは恋愛に希望を見い出せなくなっており、パーティーに行っても男を寄せ付けず孤独を貫いています。ラスティは学校でケイトという女子に初めて恋をしますが、彼女はコカインを吸いやんちゃな男と付き合っています。それぞれに恋や愛に対して一筋縄ではいかない状況や感情を抱える3人。彼らが少しずつ愛を取り戻していく様子が、ゆっくりと描かれます。

この映画のテーマは愛ではなくて、『愛に背を向けた人々』なんです。奥手で自分に自信がなく、ケイトを遠巻きに見ているだけのラスティ。(両親の離婚から)傷つくことを恐れ、恋愛から逃げようとするサマンサ。妻への未練が捨てられず、毎日妻の新しい家を見に行くビル。愛に素直になれない主人公たちの姿は、僕らが現実の恋愛で経験する感情とリンクします。

誰しも初恋のとき、好きな人とうまく話せなかったりして、ラスティのように悩んだことって多分ありますよね。サマンサのように恋愛に絶望し、傷つくくらいならもう恋などしないと思った夜も、ビルのようにいつまでも未練が捨てられず誰かを待ち続けた日々も、あるかもしれません。そんなふうに少しでも思ったことのある人の、その思い出とか傷を癒してくれる、そんな力がある映画です。

あと、もう一個の魅力が、文学・文学的な表現が裏テーマにあるところです。主人公の設定だけではなく、作中に幾度も小説の引用が登場します。セリフも叙情的で美しいものが多く、どっちかというと演劇を見ているような感覚になる不思議な映画です。個人的にはこう、前に出たセリフがそのまま出てきたり、言葉が伏線になってる構造が大好きなんですが(伝われ)、そういう仕掛けも満載で楽しいです。97分とあんまり長くないので、ぜひ見てみてください。

 

 

ふぅ。

紹介文ってめっちゃ難しいですね。死ぬほど書き直した。なーんか真面目調だし。なーにが文学部だもっとうまく書け俺。

ほかにも書きたい映画いくつかあったんですが(ナラタージュとかLIFE!とかきっと、うまくいくとかヒミズとか)そのへんは割愛。ベスト1本なんでね。

もし見てくれた人いたら感想教えてください。他の人って同じ映画見ても自分と違うとこ見てたりして楽しいから。(あっ、これも映研でできる楽しいことの一つですよ!)

そんな感じで失礼します。明日はついに新歓上映会第二弾!18:30に教養棟または藤女子大学北口にて待ってまーす!ぜひきてね!きゃないでした!やっほー!

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