「レザボア・ドッグス」レビュー(池田)

レザボア・ドッグス(原題:Reservoir Dogs)

 

 

予告編

1992年アメリカ

監督、脚本:クエンティン・タランティーノ

製作:ローレンス・ベンダー

音楽:カリン・ラクトマン

撮影:アンジェイ・セクラ

出演:ハーヴェイ・カイテル、ティム・ロス、マイケル・マドセン、クリス・ペン、スティーブ・ブシェミ、ローレンス・ティアニー、エディ・バンカー、クエンティン・タランティーノ他

あらすじ

正体を明かさず、互いに色で呼び合う男たちがダイヤ強盗を計画して実行。だが警察の到着があまりにも早かったため失敗、死者や重傷者が出てしまう。無事な者は「この中に警察のスパイがいる」と疑心暗鬼になり、事態はどんどん悪くなっていく。

 

 

レビュー

タランティーノが監督したバイオレンスムービー。『パルプ・フィクション』(1994)と同様に、時系列が入れ替わりオムニバス形式でストーリーが進む。

冒頭は主要人物らがダイナーで雑談。タランティーノがマドンナの曲”Like A Virgin”の歌詞の極端な解釈を述べるのが面白い。タランティーノ作品の魅力の一つは会話だ。場面が変わるといきなりティム・ロスが車の中で血まみれ。状況が『パルプ~』とそっくり。倉庫に場所が移るが、この倉庫内での出来事が物語の大半を占める。

 

 

登場人物はホワイト(カイテル)、ピンク(ブシェミ)などクセ者揃いだが一番印象的だったのはマイケル・マドセン演じるブロンド。「サイコ野郎」と仲間からも恐れられる存在で、警官をさらって拷問するシーンは怖すぎる。

後半は、皆誰も信用できなくなり状況がもつれまくって修羅場となる。『パルプ~』よりもずっとモヤモヤした、スッキリしない終わり方である。

不満な点は、何があったかを会話だけで片づけてしまうのが多いこと。強盗の様子とか「ブロンドによる大虐殺」はホワイトが語るだけで、映像に出てこない。鑑賞者の想像に任せる意図があるのは分かる。90万ドルの低予算だったので仕方ないのかもしれないが。

予算が多く、サミュエルやトラボルタ、ブルース・ウィリスなどが出演した『パルプ~』の方が好きである。

豆知識

・製作を担当したローレンス・ベンダーが警官役。たぶんブシェミを追いかけている人

・ブロンドの本名はヴィック・ベガ。『パルプ~』でトラボルタが演じたヴィンセント・ベガの兄弟だという裏設定がある

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