ブログリレー#3 『「せーの、パオー!」って生きていきたい』

ブログリレー第三記事は岡田くんにパスをもらったきゃないがお届けします。謎に真面目に書きました。恥ず。


「がんばる」ことは日本人が大切にしている美徳だと思う。学校教育、特に初等・中等教育では「みんなで」という接頭辞と並んで「がんばる」ことが重視され、児童生徒はつねに何かしらに対しての努力を要求される。スポーツ選手が活躍すればその血の滲むような努力がテレビで取り上げられ、人気を博しているアーティストが出ればその下積み時代から「がんばって」のし上がってきたストーリーが謳われる。「がんばる」ことが日本人は大好きなのだ。

僕はどうやらその「がんばる」ことに向いていないらしい。昔はそれこそ猪突猛進、英語やピアノや部活、その時々の「好きなこと」に向かってがむしゃらに突き進むといった性格で、事実その努力にある程度見合う結果は残してきたと言ってもいいと思う。そういう頃もあった。ただ今は、その反動かどうにも努力が下手だ。最近は少しずつ集中力も戻ってきたが、それでも昔のようなすさまじい集中力は発揮できない。言ってしまえば「負け犬」側の根性がすっかり染み付いてしまったようだ。「好きなこと」に「がんばれない」、というのはどうにも辛いものだ。

 

パオパオチャンネルにハマっている。

今「パオパオチャンネル」と聞いてどんなものをイメージしただろうか。世界各地の象の映像を流し続けるテレビ局?架空の民族「パオパオ族」の文化を紹介するテイのライトノベル?もしそうだとしたら、それらを企画した御仁は多分かなりヤバイ。あなたも多分疲れているのでこのブログをいったん閉じて寝たほうがいい。あとでまた読みに来てね、まってる。

パオパオチャンネルのYoutubeページの写真

パオパオチャンネルとは、「@小豆」と「ぶんけい」の2人によるYoutuberユニットだ。所属事務所UUUMの公式サイトによると、

ぶんけいと@小豆からなる男女2人組YouTuber。

軽快トークや自由な発想で若年層から人気を集めている。検証、商品紹介、やってみた、ゲームなど、様々なジャンルを独自な切り口で楽しい動画をお届けする。ファッションセンスと高度の編集スキルにもご注目!

また、ぶんけいは映像監督、@小豆は踊り手としても活動中。

 

とのこと。超ざっくり言えばHIKAKINみたいなことをしている人たちだ(Youtuberの説明はもはや必要ないし、それは流石にざっくりすぎる)。

 

僕のパオチャンとの出会いは昨年末に遡る。

その頃、僕は「がんばる」ことがとにかく必要な状況にあった。なぜだか忙しすぎるスケジュールに多すぎるバイト、映画撮影の準備に別サークルの定期演奏会。努力のできない僕には多すぎるタスクが降ってきて、脳内はてんてこ舞いだった。それでもどうにかひたすらに日々に食らいついていた、そういう時だった。

ある日、一人の友達が僕に彼らの動画を薦めてきた。それで暇なときにチラッと覗いてみたのが最初だ。その時は「ふーん」くらいの感想だったが、日に日に観る本数が増え、あっという間にズブズブと沼にハマってしまい、今では新米ながら立派なパオちゃんズ(パオパオチャンネルのファンの呼称)の一人になってしまった。

 

彼らの魅力はいくつもあるが、特筆すべきはまず「@小豆(あーずー)」の強烈なキャラだ。

動画中ずっと、彼女はその豊かな表情と大きすぎる声量で振る舞いはしゃぐ。それを見ていると、なぜだか自然と元気にさせられる。かといって熱血キャラのような暑苦しさはなく、笑っているうちにいつの間にか体に入った力が抜けるような、そんな力があるのだ。

もう一つは編集を担当している「ぶんけい(ぶんちゃん)」の編集力だ。

パオパオチャンネルの動画は、ほんわかした雰囲気が故に映像のみで爆笑するような奇抜さはハナから想定していない。そこを爆笑に持っていくのが彼の手腕だ。彼は動画の中の笑いポイントを決して見逃さず、的確なツッコミのテロップと効果音で大笑いに変えてくる。それがとにかく面白いのだ。卓越したワードセンスと絶妙なタイミングにいつも負けてしまう。最高だ。

 

バイトから帰宅するともう23時だった。もろもろを済ませてベッドに入りいつものとおりYoutubeをぶらぶらしていると、彼らのある動画が目に止まった。

 「皆さんに話しておきたいことがあります」

それは彼らが「付き合ってない」ことを(再三ながら)伝える動画、という形ではじまったものの、内容は彼らが少し前に抱えていた問題と、そこからどうやって抜け出したか、という報告がメインだった。彼らはこの動画の投稿のおよそ2ヶ月前に、動画を毎日投稿することを発表したらしい。そのあたりからお互いの方向性のすれ違いが起こり、関係が悪くなりだした。

「どんどんどんどん悪い方向に進んじゃった」(ぶんけい)

2人は、マネージャーに仲裁に入ってもらいお互いの気持ちを話し、すれ違いを解消したことで、あることに気づいたという。

 「あれ、じゃあ、楽しんでやればよくね?」(ぶんけい)

はっとした。ああ、そうだった、楽しめばいいんだ。

僕は「がんばる」ことを履き違えやすいのだと思う。何かに向かってがむしゃらに突き進むことばかりしてきたせいで、それだけが「がんばる」ことだと思いがちなのだ。実際、学校やテレビで持ち上げられる「努力」は、得てしてがむしゃらでひたむきな闘い、という毛色が強いから、そうなってしまうのかもしれない。

「がんばる」ことは、ひたすら走り続けることと、決してイコールではないと思う。もちろん、結果を残すには時としてひたむきな努力は必要かもしれない。でも、それだけではないのだ。彼らがたどり着いたような、好きなことを楽しんでいくという努力も、あるのだと思う。そしてそれは、簡単なことではない。初心を忘れず、追い込まれても楽しむ気持ちを貫き続けるのは相当難しいかもしれない。でもだからこそ、”ひたむきに突き進む”努力をしていない人たちだって「がんばっている」と言っていいんじゃないだろうか。そういう人たちは決して「負け組」なんかじゃない、と言うのはおかしいだろうか。

パオパオチャンネルの他の動画を観る。どの動画でも2人はとても楽しそうに話し、踊り、はしゃいでいる。チャンネル登録者数はついに100万人を超え、多くのファンを持つ人気Youtuberという立場にあってなお、「楽しむ」という初心を大切に持ち続けて活動する彼らはとてもかっこいいし、素敵だと思う。そして僕も、できればなるべくそうありたいなと思う。「がんばる」の狭い意味にとらわれずに、好きなことを楽しんで、時にはひたむきに、時にはゆったりと自分のペースで向き合う、そんな努力の形で生きていきたい。

              「せーの、パオー!」


最後まで長々と読んでくれてありがとうございます、頭あがんないっす。次は映研の飛び道具、松井くんにバトンを渡します。

パオパオチャンネルのチャンネルページはこちら(ぜひチャンネル登録してね!)


[追記]

まだ記事執筆段階では達成していなかったのですが、記事公開の数日前、パオパオチャンネルは『チャンネル登録者数100万人』を達成しました!

おめでとう!!!!!!!!いい感でぃーーーー!!!!!!!!!!!

大台の達成に、パオちゃんズの一人としてとても嬉しいです。今も登録者数はどんどん増え続けていて、パオパオチャンネルはそのありのままの魅力でこの先も進んでいくと思います。この記事を読んで少しでも興味を持ってくれた方は、ぜひ一度だけでも彼らのチャンネルを覗いてみてください。@小豆とぶんけいの2人が、自然体の笑顔であなたを待っています。

以上、きゃないがお送りしました!

秋新歓ブログリレー#5『ハッピーエンドが書けるまで』

こんばんは!北海道大学映画研究会、秋新歓ブログリレー第5記事です!今日は一年目のきゃないがお送りします!やっほーみんな!

急になんだこいつ。と思ったそこのあなた。おめでとう、まっとうな感覚の持ち主です。

ちょっとだけ自己紹介しておくと、北大文学部の一年生で、春から映研にいます。映研のツイッターを見てくれてる方は、最近やたらとうるさくツイートしてる輩が僕です。いつもTL荒らしてゴメンね。よければふぁぼってね。これまで映研のツイッターを知らなかった方は、ぜひポチッとフォローしてください。@hucinema

自分の話はこれくらいにしてと。

テーマがあるんですよね、今回。「人生ベストの映画1本!」。これ僕が考えたんですけど、いざ自分が書くとなるとこれほど難しいお題ってないですね。たしかに映画見るたびにいい映画だ…ってなりますが、どれがベストかって言われたら選べませんもん。でもしょうがないんで頑張って選びました。

 

僕、普段からそこまで映画を見ないんです。映画館で月に1回、気に入ったのを見に行って、あとはDVDで週1本見るか見ないか。なので古き良き映画とか名作の類は全然知りません。ついでに有名どころが好きだったりするのでちょっとニッチな界隈の映画はもうからっきしです。(そういう人でも違和感なくいられるのが映研のいいところなんですけど)

そんなこんなで少ない母数からですが、これにしました。

 

 

『ハッピーエンドが書けるまで』(2015)

恋に悩んでいる人にオススメの映画、原題は”Stuck in Love”というジョシュ・ブーン監督の恋愛映画です。ブーン監督は『きっと、星のせいじゃない。』で有名になりましたが、その前に撮った作品らしいです。(そっちはまだ見れてないんですけど)

恋愛映画なのに、ベタベタのラブストーリーじゃないんです、これ。主だった主人公は小説家のビル、その娘のサマンサと息子のラスティ。サマンサとラスティは父のような小説家を目指しています。

実は、ビルの妻は他の男の元へと行ってしまっていました。それを見たサマンサは恋愛に希望を見い出せなくなっており、パーティーに行っても男を寄せ付けず孤独を貫いています。ラスティは学校でケイトという女子に初めて恋をしますが、彼女はコカインを吸いやんちゃな男と付き合っています。それぞれに恋や愛に対して一筋縄ではいかない状況や感情を抱える3人。彼らが少しずつ愛を取り戻していく様子が、ゆっくりと描かれます。

この映画のテーマは愛ではなくて、『愛に背を向けた人々』なんです。奥手で自分に自信がなく、ケイトを遠巻きに見ているだけのラスティ。(両親の離婚から)傷つくことを恐れ、恋愛から逃げようとするサマンサ。妻への未練が捨てられず、毎日妻の新しい家を見に行くビル。愛に素直になれない主人公たちの姿は、僕らが現実の恋愛で経験する感情とリンクします。

誰しも初恋のとき、好きな人とうまく話せなかったりして、ラスティのように悩んだことって多分ありますよね。サマンサのように恋愛に絶望し、傷つくくらいならもう恋などしないと思った夜も、ビルのようにいつまでも未練が捨てられず誰かを待ち続けた日々も、あるかもしれません。そんなふうに少しでも思ったことのある人の、その思い出とか傷を癒してくれる、そんな力がある映画です。

あと、もう一個の魅力が、文学・文学的な表現が裏テーマにあるところです。主人公の設定だけではなく、作中に幾度も小説の引用が登場します。セリフも叙情的で美しいものが多く、どっちかというと演劇を見ているような感覚になる不思議な映画です。個人的にはこう、前に出たセリフがそのまま出てきたり、言葉が伏線になってる構造が大好きなんですが(伝われ)、そういう仕掛けも満載で楽しいです。97分とあんまり長くないので、ぜひ見てみてください。

 

 

ふぅ。

紹介文ってめっちゃ難しいですね。死ぬほど書き直した。なーんか真面目調だし。なーにが文学部だもっとうまく書け俺。

ほかにも書きたい映画いくつかあったんですが(ナラタージュとかLIFE!とかきっと、うまくいくとかヒミズとか)そのへんは割愛。ベスト1本なんでね。

もし見てくれた人いたら感想教えてください。他の人って同じ映画見ても自分と違うとこ見てたりして楽しいから。(あっ、これも映研でできる楽しいことの一つですよ!)

そんな感じで失礼します。明日はついに新歓上映会第二弾!18:30に教養棟または藤女子大学北口にて待ってまーす!ぜひきてね!きゃないでした!やっほー!